夏目漱石「こころ」のあらすじは?

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学生時代には、
課題図書というものがありました。

私の学生時代は、
「細雪(谷崎潤一郎)」がありました。

大人になった今、思い返してみると、
なぜあれが、課題図書なのかと、
若干、悩むところもあります。

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私はこの作品で、眼球の硬さについて学びました。

それはさておき、学生時代に読んで、
大人になってから読むと、

また違う感想を持つ文学作品って、
多いですよね。

こころ(夏目漱石)」
人間失格(太宰治)」
地獄変(芥川龍之介)」

などなど…

今回は、この中でも
こころ(夏目漱石・胃弱で有名)」について、
思いを巡らすことにします。

その前に、あらすじをおさらいしましょう。

「こころ」の主な登場人物

  • :本編の主人公。
    田舎に両親がいる、都会の大学生。
    基本的に、「私」の視点で、物語は進みます。
  • 先生:「私」が、鎌倉で出会った人物。
    東京在住。
  • 先生の妻:「先生」は「静」と呼ぶ。
  • K:「先生」と同じ大学の学生。
    「先生」と同時期、「静」に恋をする

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「こころ」のあらすじ

」が出会った「先生」という人物。
そっけないながらも、何故か仲良くなってしまった2人。

学生である「私」は、「先生」の家に
通うようになるのだった。

そこで、俗世間から離れて暮らす「先生」という人物。
見たところ、仕事をしている風でもない。
しかし、暮らしが苦しそうな様子もない。

いったい、「先生」は、何の仕事をしているんだろう?

そんな疑問を聞いても、「先生」は、はぐらかすだけ。

「先生」の奥さんに聞いてみても、
昔は明るかったのに、
なぜか突然、ふさぎ込んでしまったようだ、

というだけで、詳しい回答は得られないまま。

それでも「私」は、「先生」の元に通いつめていた。

その後、大学を卒業することになった「私」は、
実家に帰省していた。

「私」の父親は、元から大病を患っていた。
そしてこの頃、容体は更に悪化していた。

父親の命も長くは無いと思われた頃、
「私」の元に、「先生」から1通の手紙が届く

その手紙には、今まで「私」が「先生」に聞いても、
答えが得られなかったことに対する回答と、
それ以上のことが、認められていたのであった。

「私」があれほど知りたがっていた、
「先生」の過去である。

「先生」には、かつて「K」という友人がいた。
「先生」と「K」は、同じ下宿に住み、
同じ学校に通い、同じ女性に恋をしていた。

先にそれを口に出したのは、「K」だった。
「先生」は、「K」の恋路を、
認めるわけにはいかなかった。

「先生」は、その恋路の邪魔をした。
それと同時に、その女性と結婚をしてしまう。

それを知った「K」は、ショックのあまり、
世を儚んでしまうのだった

「先生」は、「K」をそうさせたことが、
自分のせいだったのではないかと、思い悩むことになる。

終わらない後悔に囚われた「先生」は、
「私」にあてた手紙によって、真実を語る。
そのことで、何を得ようとしているのか…。

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学生の頃に読んだときは、
「先生!なんて勝手なの!」と思ったものですが、
今読んでも、同じことを思いますね。

それに加えて、男女の恋路と、
結末の果てにあるものを、想像する力がついたようです

個人的には、
「相手の恋路の邪魔」と「自分の恋路の邁進」を
同時にできた「先生」が、

なかなかどうしたものかと、思いますけどね。

名作を台無しにする感想ですいません。

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