水族館は、好きですか?
著者は子供の頃から、水族館が大好きで、
よく親に、連れて行ってもらったもの、でした。
ところで、いつの間にやら、水族館の水槽って、
とっても大きくなっていると、思いませんか!?
昔はメイン水槽が大きくて、他はそれほどでも、
なかった様に思いますが、
今はとにかく、大きなところばっかり!
でも、この水槽が万が一割れたりしたら……!?
そう、考えたりしませんか!?
今日はそんな、水槽の素材に関するお話です!
水槽の素材は何で出来てる?
巨大水槽は、アクリル樹脂と言われる素材で、
出来ています。
アクリル樹脂とは、プラスチックの一種の事ですね。
このアクリルの板を、その水槽の水圧に耐えられる、
厚さまで、重ねることによって、
普段私達が見る、巨大水槽が作られています。
ギネスにのった、当時世界一の、巨大水槽の、
沖縄美ら海水族館の、巨大水槽は、厚み60センチも、
あるんですよ。
どうしてガラスじゃないの?
透明な素材と言えば、ガラスがまず思い浮かびますね。
しかし、水族館の水槽は、アクリル素材です。
何故だと思いますか?
水族館の様に、大量の水を入れる水槽は、
相応の水圧に耐える作りをしていなければ、なりません。
そして、ガラスをそれ相応の厚みにしたとすると、
ガラスの性質上、緑がかった色に、見えてしまうのです。
大きな水槽程、たくさんの水を入れるので、
余計に緑かかった色になってしまう、という事なんです。
だから、透明感重視のアクリル素材なんですね!
ちなみに、アクリル素材が開発される前は、
強化ガラスが一般的、でした。
その頃は、日頃私達が思い浮かべる様な、
巨大な水槽は、まだありません。
巨大水槽は、1990年設立の、大阪の海遊館で、
初めて、採用されました。
この時の素材が、アクリル素材なんです!
こうして、日本で初めて、
巨大水槽が、出来たんですね!
それ以降建てられた水族館の、大型水槽は、
ほぼ全て、アクリル素材になっています。
現在では、水槽といえばアクリルが主流ですが、
まだまだ少し古い水族館や、小型の水槽は、
強化ガラスのところも、あります。
そんな、強化ガラスの所では、
こんな事故も起こっているんです。
2009年に、愛知県豊橋市の動植物園で、
長年のラッコの貝叩きによって、強化ガラスにヒビが、
入ってしまいました。
水圧には耐えても、ラッコの貝叩きには、
耐えられなかったんですね!
改修を重ねて、次第に水槽素材は、アクリル一本に、
なっていくでしょう。
巨大水槽は日本の会社の技術の賜物だった!
実は、世界の大きな水族館の、水槽のほとんどは、
日本の会社が、引き受けて作っています。
それというのが、日プラ(にっぷら)株式会社さん。
ニュースでも、何度も取り上げられているくらい、
その業界では、有名な会社さんなので、
知っている人もいるでしょう。
アメリカから、デンマーク、スペイン、オランダ、
イタリアにカナダ、サウジアラビア、ドバイと、
様々な国で、素晴らしい実績があります。
日本では、上記の美ら海水族館、海遊館以外にも、
三重の鳥羽水族館や、八景島シーパラダイスなど、有名所ばかりです。
日本の技術が、こんなところで活躍していると思うと、
とっても誇らしいですね!
水槽の素材に関して、お分かりいただけましたか?
ガラスではなく、アクリル素材と思えば、
サメの水槽だろうと、安心してみていられますね!
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