2020年の東京オリンピックの開催が決定したのが2013年。日本でおこなわれるオリンピックは、4回目となります。
実は私の生まれ故郷は長野県で、1998年の長野冬季オリンピックの時は地元で開催したこともあり、とても盛り上がりました。20年以上たった今でも、オリンピックから続く小中学校での国際交流や長野マラソンなどの記念イベントも盛んにおこなわれています。
町中が世界中の人々にあふれ、自国でオリンピックが開催されることは、住民にもものすごく影響があることだと肌で感じました。
ところで、東京オリンピックが開催される2020年は閏年です。前回4年前の2012年のロンドンオリンピックの時も閏年だったんじゃないかな?4年に一度のオリンピックと閏年、もしかしたら開催年は閏年に関係があるのでは?気になるので調べてみましたよ。
閏年とは?
閏年とは、通常は1年は365日で2月の日数を28日間としていますが、4年に一度だけ1年を366日とし2月に29日を設けた年のことを言います。4年おきに2月の日にちが1日分増えるのは、とても特別に思えますよね。
この閏年に1日分の時間を増やすこととは、何の意味があるのでしょうか?
公転との誤差を埋めるための手段
地球は、太陽の周りを1年かけて1周します。これを「公転」と言いますが、閏年が存在するのは、地球の公転が大きく関係しているんです。
実は、カレンダー上での1年という時間は、地球が太陽の周りを1周する時間と等しくはありません。カレンダーは、地球は太陽の周りを365日をかけて1周している計算で作られていますが、実際には365.2422日かけて1周しているんです。
つまり、カレンダー上の時間は、実際に公転している時間よりも1年間で0.2422日少ないことになります。そして、4年間で0.9688日がカレンダー側の日にちが少ないことになるんですね。
この「0.9688日」分の誤差を埋めるために、1日分カレンダーの日数を増やしたんです。とは言え、誤差は残ります。年を追うごとに微小の誤差は積もり積もっていきますが、なんと100年経った時に誤差がスッキリ±0として解消されます。
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閏年の法則
閏年には以下のような定義があります。
- 西暦が4で割り切れる年
- 閏年の場合でも、100で割り切れる場合は閏年としない
- 100で割り切れる場合でも、400で割り切れる場合も閏年
先程、100年経つと誤差が解消すると言いましたが、400年経つと1日分の誤差が生じます。そのため、100で割り切れたとしても400で割り切れる場合は閏年とするんですね。
オリンピックが閏年に開催される理由とは?
では、毎回オリンピックが閏年に開催されるのには、なにか閏年に特別な関係があるからなのでしょうか?
実は、第1回目の近代オリンピックが開催されたのは、1896年のアテネになります。この年が奇しくも閏年だったことに端を発しているんです。そして4年ごとにオリンピックを開催するので、閏年と同じ周期になったということになります。
オリンピックが4年に1度なのはナゼ?
とは言え、閏年の周期と同じように4年に1度、オリンピックを開催したのはどうしてなんでしょう?その理由には、近代オリンピックがおこなわれる前から、古代オリンピックとしてアテネでは「オリンピアード」として4年に1度の祭典を行っていました。
4年に1度という周期で開催していた諸説は様々ありますが、古代ギリシャ人が使っていた太陰暦と太陽暦に非常に関連のある数字が「8」だったこと、と言われているんですよ。それがいつしか、半分の4年周期になったという説が有力だとされています。
つまり、オリンピックの開催年は閏年に合わせて決定された訳ではないんですね。
閏年の定義に当てはめると?
第2回目のパリオリンピックは、1896年の4年後の1900年でした。しかし、この時は閏年ではありませんでした。なぜなら、4で割り切れても100で割り切れ、400では割り切れないから。
では、2000年に開催されたシドニーオリンピックの場合はと言うと、4でも100でも割り切れるため閏年だと思いきや、400でも割りきれるので閏年ではありません。
法則に当てはまらない場合は、閏年にはならない年もあるんですね。
まとめ
オリンピックも閏年もどちらも4年ごとに巡ってくるものなので関係性がありそうでしたが、閏年だからオリンピックを開催している訳ではなかったんですね。また、閏年から4年経った時には絶対に閏年になるという訳ではなく、法則に当てはまる場合のみ閏年となるんです。
そういえば、過去に閏年かと思っていたけど、そうじゃなかった年があった覚えが確かにありました。今度の東京オリンピックの年は、2020年。4で割り切れて100で割り切れないので閏年になります。
こうやって改めて考えてみると、新たな発見があって面白いですね。
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