どうやら近所に新しいマンションが出来るようで、現在建設工事のまっさい中。それは良いのですが、朝から始まるこの工事の音は、暗くなってもまだ続いています。
多少のことなら目をつぶれるものの、連日となるとさすがにちょっと迷惑。なんとかならないものでしょうか。
そもそも、大きな音の出る工事に、規制などはあるのでしょうか。どうしても我慢できないとき、どのように対処すればよいのでしょうか。調べてみました。
騒音や振動を規制する法律
建設工事は日常の社会生活にはつきもの。これに伴う多少の騒音は仕方ないかもしれません。ですが、現場近くの住民にとっては、騒音によって健康被害や日常生活に支障をきたす可能性も。
そこで、工事によって周辺にかかる騒音や振動を規制するための、『騒音規制法』『振動規制法』といった法律があります。どちらも、大きな騒音や振動が出ると思われる機器を使う作業を、区分して規制しています。
騒音規制法
規制する必要があるような騒音が発生するものとして、以下のような重機を用いる作業を『特定建設作業』として区分し、規制の対象にしています。
これらの重機を用いる作業を行う業者は、現場を監督する自治体に届け出をしなければいけません。実際にどの程度の騒音を規制するかは、都道府県、市町村の個々の判断に任されています。
- くい打ち機
- びょう打ち機
- 削岩機
- 空気圧縮機
- コンクリートプラント、アスファルトプラント
- バックホー(油圧ショベルカー)
- トラクターショベル
- ブルドーザー
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振動規制法
振動については、以下の重機を使用した作業で厳しく規制されています。
- 振動ローラ、タイヤローラ、ロードローラ、振動プレート、振動ランマなど
- 原動機を使用するはつり作業及びコンクリート仕上作業(さく岩機を使用する作業を除く。)
※はつり作業とは、コンクリートでできた構造物を壊したり削ったりする作業のこと - 動力、火薬又は鋼球を使用して、建築物などを解体する作業
振動規制法は、工事だけでなく工場や車の往来など、あらゆる振動にも適用される法律です。
夜の規制は?
先に挙げた騒音規制法には、工事時間について以下のような取り決めもあります。
住宅地であれば、朝7時から夜7時までが原則です。
これより遅い時間になっても工事が終わらないようならば、止めてもらうように働きかけることに問題はありません。
我慢できないときの解決策は?
大きな工事の場合、通常は工事前に周辺住民に対して説明を行う機会が設けられます。また、工事が夜まで及ぶ可能性がある場合、チラシなどを配って周辺の住民に周知し、理解を求めることもあるでしょう。
ただしこれには特に決まりはないので、実際にどこまで配慮するかはそれぞれの業者の裁量に委ねられます。
工事に対する苦情を申し入れる場合、まずは地域の自治会長に相談をした上で建築主に訴えるのが良いでしょう。直接施工業者に訴えても軽く流されるケースが多いので、雇い主である施主を通すほうが賢明です。
また、『騒音規制法』や『振動規制法』の対象となる作業は、周辺の生活環境に大きな影響が出ている場合に自治体の長がその改善を勧告することができます。自治体には必ず相談窓口がありますので、施工業者や施主が応じてくれない場合には自治体に申し出るのも解決策となるでしょう。
さいごに
ある程度は流せても、あまりにストレスを感じる場合はきちんと声に出したほうが良いでしょう。
私も早速行動に出ようとしとたところ、ここのところぴたっと静かになってしまいました。工事のピークが過ぎたのでしょうか。タイミングを逸してしまいました。それはそれでよかったのですが。
次に同様のケースがあったときは、参考にしたいと思います。
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