この春、小学校を卒業した息子。6年間使ったランドセルもいよいよ思い出の品として押し入れにしまわれる時が来たな、と春休み中の息子と一緒に部屋の整理をしていて思いました。
息子のランドセルを見ていて、自分たちが使っていたランドセルって重くて硬かった記憶がよみがえってきました。男の子は黒、女の子は赤のランドセルで、今のようにたくさんのバリエーションもなかったですよね。
息子のランドセルって、軽いし柔らかいし6年使った割には傷も少ないしきれいだなと考えていたら、高校生の長女が「今ね、外国人にランドセルが人気みたいなんだよ!」と話しかけてきました。
小学生が背負うランドセルがどうして外国人に人気なのか、不思議です!気になったので調べてみましたよ。
ランドセルが外国人に人気になったきっかけとは?
2011年、パリで行われたアニメイベントでランドセルと制服のコラボファッションショーが大盛況となったことで、日本の小学生が使うランドセルが大注目されるきっかけとなりました。下の動画は、その時のファッションショーの様子です。
日本人からしてみると、ランドセルは子供が背負うもの、おしゃれアイテムという視点で見たことはほとんどないはずです。しかし、こうやってファッションショーで見てみると、ランドセルってもしかして可愛い?と思ってしまいますよね。
外国人の場合は、日本人のようにランドセルに対して特別なフィルターをかけて見ていません。先入観が無いからこそ、ランドセルをファッションアイテムとして受け入れることができたのかもしれませんね。
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ハリウッド女優がランドセルの人気に火をつけた!
2014年、ハリウッド女優で歌手のズーイー・デシャネルをパパラッチが撮った数枚の写真によって、ランドセルは広く知られることになります。
というのも、20~30代女性のファッションリーダーでヤングセレブとして有名だった彼女が、ベージュのトレンチコートの上に赤いランドセルを背負って自宅から出掛ける写真だったからです。
これが瞬く間にセレブの間で話題となり、パリのファッションショーから始まりアメリカでファッションアイコンに使われたことで、ランドセルはヨーロッパやロシア、現在では韓国や中国でも人気になっているんですよ。
外国人から見たランドセルとは?
外国人には、ランドセルがとても可愛らしくキュートに感じるんです。
表参道にショップを構えているランドセルの大手メーカー「セイバン」では、来店する多くの外国人はランドセルを見た第一声「ビューティフル!」と感嘆の声を上げるんだとか。毎月約20組の外国人の来客があり、実に売り上げの10%は外国人によるものなんですよ。
可愛らしいだけでなく、ランドセルには計算しつくされた無駄のない美しいフォルムと機能性、6年間子供が思いっきり使い倒しても壊れないタフさが兼ね備えられています。
また、現在のランドセルは10年前のものより進化していて、A4サイズもそのまま縦にストンと入る収納力、大人だったらノートパソコンやタブレットも入るスペースがあります。
例えば、小学生が金曜日の放課後、学校からたくさん持ち帰る荷物を詰め込み過ぎてパンパンになっても、帰宅して玄関先で乱暴に投げ捨てるようにランドセルを置いても壊れない頑丈さは、やはりメイドインジャパンだからこそ。
丈夫だけど軽い、可愛らしさだけじゃない機能性の高さと、日本のブランドへの憧れやステイタスと言った部分でも人気に火が付いたのでしょうね。
ランドセルの売れ筋は?
アメリカやヨーロッパ諸国などから来日する外国人は、スタンダードな赤や黒などシックな色合いが好みだと、セイバンのショップの店員さんは言います。一方、韓国や中国などアジア圏の外国人客の場合は、カラフルな色合いのランドセルが人気のようです。
関西空港の免税店では、月に120個もランドセルが売れていて、台湾や中国からの観光客が子供へのお土産として買っていくことがとても多いんですよ。
まとめ
ランドセルが外国人に人気になったきっかけが、パリのアニメイベントだったなんて!フランスでは、アニメだけでなく日本の文化に対してとても寛容で、パリで行われるジャパンエキスポには23万人が訪れるとも言われています。
私たち日本人にとっては、小学校に入学する前に子供のために買うのがランドセルで、学校に行くために必需品の一つという位置づけです。もし、大人にランドセルを背負って外を歩いて、と言われても恥ずかしくてとてもできませんが、大人になってから、子供の頃にランドセルで通学していてとっても便利だったと思うことは確かにありました。
日本の文化が海外で受け入れられて、新しい文化として進化するのは嬉しいことですよね。ますます人気になるといいですね♪
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