普段、何気なく料理に使っている塩について、小学生の息子が去年の夏休みの自由研究の題材にしたんです。その時には、塩を水に溶かして結晶を作ってみる、という研究をしました。
自由研究の時には使った塩は何種類か用意してみたのですが、海水から作った塩や岩塩など塩を作る過程も色々とあるんだろうな、と塩のパッケージを見て思ったものでした。
それが、息子が去年のことを思い出したのか、「今度は海水から塩を作って、おにぎり作ってみたい!」と言い始めたんです。それはそれで、面白そうだから、息子の思い付きに乗ってみることにしました。
ではまずは、海水からの塩への作り方を調べてみないと!天日干しでの方法について調べてみました。
海水から天日塩を作る準備
では、海水から塩を作るために必要なものから見ていきましょう。
準備するもの
- 海水:2リットル
- 土鍋・ホーロー鍋(内側に傷の無いもの):2リットルぐらいの容量・土鍋だと、直径25㎝ほどのもの
- 陶器のどんぶり:直径15㎝ほどのもの
- 割り箸
- コーヒーフィルター・油こし紙
- 計量カップ
- 金属製以外のざる
- ボール
- お玉
- じょうご など
割り箸には細工をしておく
水を350㏄入れた土鍋に、割り箸差し入れて水の位置にボールペンなどで印をつけておきます。
このひと手間をすることで、塩作りの作業がスムーズにできますよ。
海水から天日塩の作り方
今回は、鍋で海水を荒炊きして水分を蒸発させてから天日干しをする方法で塩を作ります。
海水を2リットルから約1/5まで蒸発させる
- きれいに洗った鍋に海水2リットルを入れて、強火で沸騰させます。沸騰したら、中火~弱火にして約1時間~2時間ほどかけて海水を蒸発させていきます。時々、割り箸を差し入れてみて350㏄の印の少し上(380㏄ほど)を目安にして水分を飛ばします。
- 海水を380㏄ぐらいまで蒸発させたら、火を止めてそのまま放置して冷まします。冷めるまでには、大体2~3時間はかかります。
- 海水が冷めたらフィルターなどで濾して、良く洗って水分を拭き取ったどんぶりに移し替えます。
海水を天日干しする
- 濃縮した海水が入ったどんぶりを天日干ししていきます。雨が降りそうな時は、雨水がどんぶりの中に入ってしまうので室内に入れます。また、風の強い日もゴミがどんぶりに入りやすいので室内に入れましょう。
- 2週間ほど天日干しをしていると、それまで変化のなかった海水の表面に白いものが浮いてきます。3週間目には塩の結晶化が目に見えて現れてきて、4週間経つと塩の結晶がどんぶりの底にびっしりと付くようになります。この時、どんぶりの中の海水は50㏄ほどまでに減っています。
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結晶と液体を分けて塩を乾燥させる
- ザル(金属製以外の物)の下に受け皿を置いて、どんぶりの中身をザルにあけます。ザルに残ったのが塩の結晶で、受け皿に溜まった液体はにがりです。
- ザルに塩の結晶を置いたまま1日天日干しをしてから、塩全体をかき混ぜて味を均一にして出来上がりです。塩の大きさはほぼ結晶に近い状態なので、使う時にすり鉢で擦ると細かくなって扱いやすくなります。
また、フライパンで炒って焼き塩にするとサラサラになります。この時注意しなければいけないのは、塩を熱する時に塩素ガスが発生するので換気扇を回しながらおこなうようにしましょう。
まとめ
海水から天日塩を作る方法を調べてみたら、思いの外時間がかかることがわかりました。天候も気にしていないといけないし、これはなかなか地道な作業なんだな・・・と。
とはいえ、昔の人はこうやって自然の力で時間をかけてゆっくりと海水から塩を作り出していたんだな、と感慨深くなります。1ヶ月かけて塩を作ってみて、自分でおにぎりを握って食べることができたら、感動ですよね!
やるなら、夏休みが最適ですね。急な雨に気を付けて、自作の塩を作ってみることはいい経験になりこと間違いなしですね♪
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