職場での昼休み、同僚Sがスマホで、熱心に温泉サイトをチェックしています。温泉に行くの?と聞いてみると…。
「私じゃなくてね。両親に温泉旅行をプレゼントしよう思ってさ」
おお!なんと親孝行な!でもどこがいいのか、決めかねているんだそうです。直接ご両親に聞いてみたら?と言うと、サプライズ的にしたいから、それじゃあね…と渋い返事。
「金額がわからないように、なおかつ、場所や日程を、本人たちの意向に沿うように、プロデュースしてあげたいんだけど…何かいい方法ない?」
いい方法ねえ…。そこで、私も一緒にスマホで検索してみることに。
旅行をプレゼントする方法
同僚Sのリクエストは、
- できるだけ両親が行きたい場所にしたい
- かかった金額はわからないようにしたい
- 代金はすべて負担したい
- できればサプライズプレゼント的にしたい
ちょっと待って!ハードル高すぎるよ~。でもまあ、とりえあえず、いろいろな方法を探って、以下の3点に絞ってみました。
直接プロデュース
一番わかりやすい方法です。両親に直接、行きたい場所と都合のいい日程を確認します。あとは宿の手配とそこまでの切符を手配するだけです。
代理店にプランを組んでもらうか、ネットの宿泊パックに申し込んでもOK。代金前払いで金額もバレませんし、宿泊費も交通費も相手にいっさい負担がかかりません。
ネックは、サプライズな贈り物にできないことと、贈る側にいろいろ手間ヒマがかかってしまうこと。あと、確認の段階で、相手に遠慮されて成立しない、なんてことも考えられます。
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旅行券を贈る
両親に、これぐらいのグレードの旅行をしてもらいたい、と思う額の分を旅行用の金券にして贈ります。オススメのツアーパンフレットなどを添えると、なおいいかも。
とにかく旅行にしか使えない券なので、必ずどこかへ出かけてもらえますし、行先や日程を自由に選んでもらえます。また有効期限が決まっていないため、本当に都合のいい、気の向いたときに使ってもらえるのも、大きなメリットです。
ただ、金額がバッチリ相手にわかってしまうのと、申し込み時に代理店に出向かなければならないため、貰った側に負担がかかってしまうのが難点ですね。
体験型カタログギフトを贈る
これはなかなかのスグレものです。カタログギフトというと、結婚式の引き出物によく使われますが、体験型とはその品物が旅行やグルメになっているもの。旅行会社オススメの温泉宿や老舗旅館、レストランでの食事などが選べるようになっています。
一番有名なのが、JTBのエグゼタイムですが、他にもリンベルやソウ・エクスペリエンスなど、いろいろなものがありますので、中身を比較してみるのもいいかも。
ちなみにエグゼタイムの価格帯は2万円~10万円と幅広く、希望のグレードに沿ったプランを選んで贈ることができます。また、内容もバラエティに富んでいて、温泉地やリゾート地など、さまざまニーズに対応しているのも嬉しいところ。
申し込みは、選んだ宿泊先を同封のハガキに記入して送付するとクーポンが返送されてきますので、あとは都合のいい日を決めて、クーポンに掲載されている予約窓口に電話するだけ。貰った側も簡単、お手軽です。
かかった金額もバレず、両親の行きたい場所を選んでもらえて、なおかつサプライズ的な要素も満たしてくれる。ほぼ理想的と言えるプレゼントなのですが…ただ、ここでもやはり問題点が!
まず、カタログギフトには有効期限があること。だいたい半年間という期限が多いようです。その間に宿泊先を決めてしまわなければなりません。のんびり選んでいるうちに、いつの間にか期限切れ、ということも考えられないでもありません。
もうひとつは、交通費が含まれていないこと。宿は予約できても、そこに至る往復の交通費は自己負担になってしまうのです。これはイタいですね。
交通費を負担するには?
いろいろ調べてみたところ、同僚Sの理想に一番近いのは、体験型カタログギフトのようです。しかし、有効期限の問題はなんとかなるとしても、交通費の問題をどうクリアすればいいのでしょうか。
ICカードを事前に手渡す
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを一緒に手渡すことで、目的地への移動や現地での観光にも活用できます。
が、これはあくまで目的地が近場の場合のみ。しかも、特急券には適用できても指定席券には使えず、また新幹線にも使えないため、どうしても使用できる範囲が限られてしまいますね。
日程と宿を教えてもらう
宿を予約した段階で、両親から日程と場所を聞き出し、切符を手配するという、確実な方法です。あるいは、「お小遣い」という名目で、事前に相当額を渡しておくのもひとつの手ですね。
いっそ同行する
贈り主本人が一緒に行く、という発想もアリです。カタログギフトは、通常2名設定なのですが、予約窓口に相談すれば、人数を追加することができます。そうすれば、交通費だけでなく、現地でのレジャー費なども、すべて負担することができますよね。
両親だけでのんびり、という思いからのプレゼントだとは思いますが、意外に向こうは、娘や息子と行くほうが楽しい、と思っているものなのです。もしかしたら、この方法が一番の親孝行になるかもしれませんね。
おわりに
というわけで、ああでもない、こうでもないと、いろいろ検討した結果、同僚Sの出した結論は…。
「両親を旅行に誘って、一緒にプランを練ってみる」というもの。
なんてステキなアイデア!行きたいところをあれこれ話し合う楽しみもあり、なおかつ、旅先でも楽しいひとときを一緒に過ごせるんですから、きっとご両親は喜ぶでしょうね。何よりのサプライズです。
旅行をプレゼントする、というのは、楽しい時間を提供することに他なりません。それを作ってあげることが、何より大事なんだなあ、と気付かせてくれた今回の出来事でした。
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