公園に遊びに行っていた時の話です。犬の散歩をしていた人がいました。人懐っこいそのワンちゃんは興奮して私達の方に来て吠えていたのですが、その時飼い主がワンちゃんのことをコツンと叩いていたのです。
そうすると吠えなくなりましたが、少ししょんぼりしていたのを覚えています。
よくペットに虐待をしているというニュースがありますが、躾の一つだという人もいるようです。私は犬を飼っていないのでよくわかりませんが、このニュースに関心があったので犬の躾で叩くことの意味について調べてみることにしました。
叩くことは躾の一つ?
吠えたり、噛んだりする犬に躾をしますよね。「やめなさい」とか、「ダメ」と言っても聞かない場合に手が出てしまいませんか。叩くことでその時は言うことを聞くかもしれませんが、怖がらせてしまうかもしれません。
でもきちんと躾をしたいのにどうしていいのかわからないですよね。犬の躾をする時に叩くということはどんな影響があるのか調べてみました。
叩くことは躾になるの?
犬に怖いと思わせるように叩くことは躾ではありません。愛情を与えた上での叩くことは大切だと思います。その意味での叩くことでいい影響を与えることは何でしょうか。
それは、飼い主が言っていることを見ること、ダメだということを意識させること、叩かれるのが怖いから言うことを聞くということです。それぞれのいいところについて紹介しましょう。
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飼い主の言っていることをきちんと見ること
飼い主の言うことを聞かないから叩くということで、言うことや表情を見てくれるようになります。どんなに「ダメ」といっても、怒った顔をしても犬が気にしてなければ効果はないのです。
言うことを聞かせるためには自分の方に気を向けなければなりません。静かな家の中で躾を行うと言うことを聞いてくれると思いました。
ダメだということを認識させること
飼い主が「ダメ」と言うと犬は次第に覚えていきますが、子犬の頃は、言ってもわからないのです。その場合は、表情や動作を加えながら躾をしましょう。
叩くということとは違いますが、鼻の先をピンっとすることで「ダメ」なことを認識させてもいいと思います。
叩かれるのが怖くていうことを聞くこと
言うことを聞かないと叩くという飼い主もいるので叩かれるのが怖くて言うことを聞くという場合もあるのです。人間から見るとお利口さんなワンちゃんですが、怖がっているのを見ると可愛そうですね。
躾だから仕方がないと思いますが、叩いて怖がらせるのはやめましょう。
叩くことは良くない?
躾の一つとして叩くこともあると思いますが、叩き方や頻度、犬の個性、年齢などで見ると愛のムチ>として必要なのかもしれませんが、愛犬を叩くことはよくないという考えもあります。
その考えとは、怖がってしまうこと、タイミングがつかめないこと、逆効果になってしまうことです。
怖がってしまう
叩かれるのは人だって嫌だと思います。犬にとって人間は大切な存在なので恐怖に感じやすいでしょう。叩くことで躾が成功すればいいのですが、タイミングによってはなぜ叩かれているのか理解できないこともあるのです。
そうすると愛情ではなく、虐待となってしまい、犬にとって飼い主が手を動かしただけでも震えてしまいます。また、性格によっては、威嚇する子もいるのです。
タイミングがつかめない
突然、犬が吠えた時に怒って、相手に謝ってから叩いたことはありませんか。この時、犬はなぜ叩かれたのかはわかりません。。家の中でトイレ以外のところでオシッコをしてしまった時に少し遅れても臭いを嗅がせることでオシッコのことで叱られているんだなと思いますが、
タイミングが悪いとオシッコをすること自体を怒られていると認識してしまうのです。
叩くと心を閉ざされる
躾で叩くことは、タイミングを間違えると怖いという記憶になってしまします。そのことで飼い主や人間のことが信じられなくなり自分を守ろうとして噛み付いたり、吠えたりします。さらに撫でようとした時に叩かれると思うこともあるそうです。
飼い主に対して心を閉ざすようになってしまうとなついてくれなくなってしまいます。
まとめ
犬の躾として叩く人がいますが、愛情として行う場合でも加減やタイミングによって恐怖心を覚えてしまいます。小型犬は、体が小さいので叩いた拍子にけがをさせてしまうかもしれません。
中型犬や大型犬は、叩かれただけで骨が折れたりしませんが、少なくとも心には傷を負ってしまうでしょう。叩くことは躾の一つかもしれませんが、犬が傷つき、信頼関係を失うことを考えたら行わないほうがいいと思います。
飼い主が怒ることをやったとしても叩いたりせず、声のトーンや表情で「ダメだ」と教えるようにしましょう。
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