ちょうふく?じゅうふく?重複の読み方で正しいのは?

この間、父に頼まれて、
仕事で使う書類を作った時の事です。
 

いくつかの漢字に、
ルビをふって欲しいと言われました。

その中に、「重複」の文字がありました。

 
私は深い考えもなく、
じゅうふく」とふったのですが、
父は「ちょうふく」だと言ってきました。

さて、ここでひと悶着。

私は「じゅうふく」だと思うし、
父は「ちょうふく」だと譲りません。

結局、ネットで調べる事になりました。
今回は、その時の話です。

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「重複」の正しい読み方は?

結論から言いましょう。
正解は、
「どちらも正しい」でした。

 
あ、そこのあなた。
「なんだそりゃ!?」、
と思ったでしょう。

 
まあ、そう怒らないで。
その事について、詳しく説明します。
詳細は、こうです。

重複」は、
本来、「ちょうふく」と読まれていたそうです。

 
しかし、近年になって、
じゅうふく」と読む人が増えてきて、
それが慣習化し始めました。

そのため、
現在では「ちょうふく」、「じゅうふく」、
どちらの読み方も認める様になったそうです。

実際のところ、
」はもともと「じゅう」と
読む事が多い漢字です。

体重(たいじゅう)とか、
重量(じゅうりょう)重圧(じゅうあつ)
等々、頻繁に使う言葉ばかりです。

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それに対して、
ちょう」と読む事例は、

自重(じちょう)や、重宝(ちょうほう)等、
些か畏まった時に使う単語が多い様です。

結果、日常会話で頻繁に使うのは、
じゅう」の方となります。

重複の場合も、
それに釣られたのかもしれません。

じゅうふく」という読み方が生まれたのも、
自然の流れだったのかもしれませんね。

 
ついでに言うと、NHKや、文化庁などでは、
本来の読みである、
「ちょうふく」の方を使う
そうです。

当然と言えば、当然ですが(笑)

この様に、文字には時折、
時代の流れと共に使われ始め、
新たに定着する
読み方が現れます。

これを、「慣用読み」と言います。

重複以外にも、存在していて、

「早急」の、「さっきゅう」「そうきゅう」
「寄贈」の、「きぞう」「きそう」
「依存」の、「いそん」「いぞん」

などがあります。

 
この様に、
本来の読みとは異なる慣用読みが、
根付いた言葉は多くあります。

似た様な例で、ことわざの
「情けは人の為ならず」の例などが、
あります。

このことわざの本来の意味は、
「人にかけた情けはいずれ自分に帰る」
と言う意味です。

 
しかし、近年になって、この意味を、
「情けは人の為にならない」、と言う意味で、
解釈する人が増えました。

その結果、本来間違っていた筈のこの解釈も、
正しい解釈の一つとして、
定着してしまいました。

単語とことわざの違いはありますが、
双方よく似た現象です。

言葉は絶対のものではなく、
時代とともに変化していく
と言いますが、
これらは、その良い例と言えるでしょう。

 

ちなみに、孫引きになりますが、
マイナビニュースの調査によりますと、
重複」の現在における読み方の割合は、

「ちょうふく」 60.3%
「じゅうふく」 39.7%

だそうです。

 
これが、10年程前に文化庁が行った、
「国語に関する世論調査」では、

「ちょうふく」 20.0%
「じゅうふく」 76.1%

だったそうです。

 
どうやら、現在では、
じゅうふく」から、「ちょうふく」という、
本来の読み方に戻ってきている様です。

これも、言葉は時代によって、
変化していくという良い例だと思います。

まとめ

今回調べてみて、分かった事は、
言葉は生き物だと言う事です。

人の歴史や社会の風潮の中で、
日々刻々と変化していきます。

よく、若者の言葉遣いや言い回しを、
言語文化の破壊だと憂える人がいます。

 
しかし、そう言った事象も、
広い視野で見れば、言葉の世界が広がりゆく、
途上の話なのかもしれません。

端的な視点で批判するよりも、
おおらかな視点で見れば、
面白いかもしれませんね。

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