ローマ神話とギリシャ神話はどう対応?神々の面白話もご紹介!

平原綾香のJupiterがラジオから
流れていたのを聴いていた娘が、

「これってホルストの『惑星』の
中の1曲なんだってね。この前、
音楽の授業で鑑賞したの。

スケール感大きくて、ぞわぞわ
きちゃった。でも何で『木星』なの?」
と少し興奮気味に話かけてきました。

「だって、木星は大神ゼウス様の
名前がついてるからじゃない?スケール
感大きくなくっちゃ。」と言うと、

「ゼウス?木星の神様ってジュピター
じゃないの?」と、きょとん顔して
娘が聞いてきます。

「ゼウスはギリシャ神話の神で、
ジュピターはローマ神話のユピテル
を英語読みしたもの。

つまりゼウスとユピテルは、
同一人物ならぬ、同一『神』って事
だよ。」と説明しました。

 
ローマ神話とギリシャ神話は、登場
する神が名前は違っても同一化され
ていて、少し娘には難しいようです。

そこで、ローマ神話とギリシャ神話
の神々がどう対応しているのか

ついて調べてみました。

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ギリシャ神話とローマ神話の関係

ギリシャ神話のゼウスが、ローマ
神話ではユピテルと呼ばれたり、

ミロのビーナスで有名な美の神
ビーナスは英語の読みで、

ギリシャ神話ではアフロディテ
ローマ神話ではウェネスと呼ばれています。

 
この様にギリシャ神話とローマ神話
では、とても繋がりが深いのです。

それは何故でしょう?

もともと古代ローマの人々の間では、
ローマ固有の神話がありました。

ですが、紀元前6世紀頃から
ギリシャ人の文化を、ローマ人は
積極的に取り入れて、

ギリシャ神話に登場する神々を、
自分達の固有の神話の神々に
当てはめました

 
ローマ神話の神々が、ギリシャ神話の
神々に置き換えられ(同一視され)
語り継がれた為、

ゼウスって、ローマ神話で言うと
ユピテルだよね?と言う関係性に
なった訳です。

対応表は?

では、ギリシャ神話とローマ神話に
出てくる神々がどう対応しているか、

つまりどう当てはめられたかを
整理してみましょう。
 

神話にでてくる有名どころの神は、
太陽系の星の名前となって、耳に
した事も多いかもしれません。

数ある神々のうち、星の名前となった
神を見ていくことにします。

(日本語名―ギリシャの神―ローマの神
の順に表記します)

  • 水星―ヘルメス―メルクリウス
  • 金星―アフロディテ―ウェヌス
  • 地球―ガイア―テルス
  • 火星―アレス―マルス
  • 木星―ゼウス―ユピテル
  • 土星―クロノス―サトゥルヌス
  • 天王星―ウラノス―ウラヌス
  • 海王星―ポセイドン―ネプトゥヌス
  • 冥王星―ハデス―プルート

英語はローマ神話の神の名前から
来ているようです。

例えば、火星のマルス(ローマの神)
は英語ではマーズですね。

木星のユピテル(ローマ神)は、
英語ではジュピターという具合です。

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知ると面白い神様エピソード

では、星の名前がついた
神々のエピソードについて、
二つ見ていきましょう。

 

水星のヘルメス

まずは太陽に一番近い水星です。
ギリシャ神話ではヘルメス、ローマ神話
ではメルクリウスの名前がついています。

ヘルメスは商人、旅人、盗賊の神
であり、神々への伝令使、
死者の冥土への案内等、

その多彩でユニーク
仕事ぶりに驚かされます。

ギリシャ神話に同化する前、
ローマ神話のメリクリウスは、

名前Mercuriusが商品やお金を
意味するmercesに関係が深い事からも、

商業の神とされていました。なので、
商人を守るヘルメスに当てはめられ、
同一化された様です。

 
ヘルメスは生後間も無く、
神アポロンの牛を沢山
盗み出します

しかも自分の仕業とバレないように、
牛の足跡の偽装や証拠隠滅を巧み
に計る策士ぶり

占いで自分の仕業とアポロンに知れても、
大神ゼウスの前で自分は嘘もつけぬと
しれっと見事に嘘をつきます。

ヘルメスが盗人の神であり、
計略の神と言われる所以です。

 
ゼウスに牛を返す様に促されて、
アポロンに返すも、アポロンの
怒りは収まりません。

そこでヘルメスは竪琴をこしらえ
アポロンに差し出すと、

竪琴に惹かれたアポロンは盗みを許し
牛と竪琴を交換することに。

必要なものを交換して丸く収める
能力は、商売の神とされても納得がいきます。

生まれてすぐに遠路を軽々と
移動するあたりも、旅人の神
称される理由でしょう。

また早足で駆ける神として、その
俊敏さは、太陽系の中で最も公転
周期が短く、

地球からもごく僅かな時間帯にしか
見る事が出来ない「水星」の俊敏さ
にも象徴されているとか。
 

竪琴と牛を交換した際に、アポロン
から友好の印として、ケーリュケイオン
と呼ばれる杖を譲り受けます。

柄に二匹の(英知を象徴)
が巻きつき、

上部に(世界を広く駆ける意味)が
左右対象につけられている
ケーリュケイオン。

商学部で有名な一橋大学の校章
としても用いられており、商業の神
であるヘルメスを由来としています。
 

冥王星のハデス

今度は太陽から一番遠い冥王星。
ギリシャ神話の神ハデス
ローマ神話の神プルートから来ています。

ハデスは地下で冥土を司る神です。
ローマ神話のプルートも、同じく冥途
司る為、ハデスが当てはめられました。

 
ハデスで有名な神話は、ゼウスと
豊穣の女神デーメーテールとの
娘であるペルセポネーの略奪です。

地下から、大地の裂け目に見えた花摘み
するペルセポネーに一目ぼれしたハデス
は、無理やり地下に連れ去ります

ハデスは、彼女の父ゼウスに結婚を求め、
ゼウスは彼女の母デーメーテールに無断
で、結婚を許してしまいます。

娘を拉致られ悲嘆にくれる母に根負けし、
ゼウスは地下の冥途から、娘を地上に
帰す約束をすることに。

 
冥途では食べ物を口にすると、地上には
帰れないルールがありました。ペルセ
ポネーは、一度は地上に戻ったものの、

地下でうっかり数粒のザクロの実を食べ
てしまい、その事が判明して再び冥途に逆戻り。

そこでゼウスは、ペルセポネーが一年の
3分の1を地下のハデスと、3分の2
地上で暮らす様に取り決めました。

大地の恵みを司る女神の母デーメー
テールは、娘が地下で過ごす間は
悲しみに暮れるため作物が実らず

娘が地上で暮らす間は、母も元気を
取り戻すので、大地に恵みをもたら
した様です。

これが冬と夏、つまり四季の始り
とも言われています。

 

まとめ

ジュピター(木星)は、ゼウスと
ユピテルの神の名前から来ている
事を聞いて遠い目をしている娘。

「なんだか西洋の神話に出てくる
神様って随分人間くさいのね。

神様って言ったら、人間の業とは
かけ離れた清いイメージしか
なかったけれど。」

娘は感慨深げに、古代のギリシャ
神話に思いを馳せている様です。

うーん、確かに。

でも人間臭いからこそ、神話に
物語性があって語り継がれる魅力
があるのかな、とも思いました。

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