太宰治作品のおすすめは?テイストの違うこの2つ!

先日、実家に行った時、何か掘り出し物
ないものか、と倉庫を物色してたんです。

少しかび臭いような、古めかしい臭い。

子供の頃に読んだ絵本や、両親が若い頃に
読んでいたであろうなどもありました。

その中に見つけた、太宰治の本。

 
中学生の時の教科書に載っていたのは、
太宰治の「走れメロス」でしたね。

まるで童話のような世界観、その中での
人を信じることを説いた作品でした。

しかし高校生になり、太宰治の作品を
読み進めることができませんでした。

当時の私は、陰鬱というものを知らない
子供だったのでしょうね。

 
大人になった今、なぜだか太宰治の作品を
今一度、読んでみたくなりました。

太宰治の作品の中でも、対照的な作風
おすすめ2選
を紹介します。

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人間失格

映画化、漫画化もされた作品ですね。

太宰治の代表作、と言われている作品で
作者自身の自叙伝とも言われています。

 
読まずとも、多くの人のこの作品に対する
イメージは、「」「」ですよね。

私も、学生時代に一度手に取ったことが
ありますが、話の暗さに読み進めることが
できませんでした。

 

あらすじ

物語の主人公、大庭葉蔵が写ったの3枚の
写真を、語り手「」が見ることから
始まります。

「私」が、その写真から受けた印象とは、
どれも嫌悪感でした。

 
ムカムカと不愉快な印象のする写真の主、
大庭葉蔵とは、どんな人物だったか。

写真の人物の人生を紐解いていくことに
なります。

物語では大庭葉蔵の変遷を、3枚の写真
時代になぞって進んでいきます。

  • 1枚目の時代 幼少期~小学生
  • 2枚目の時代 中学・高校生~心中事件
  • 3枚目の時代 2人目の女性~療養生活

どの時代の葉蔵も、人が何を考えて生きて
いるのかわからない、自分の在り方さえも
わからない、といった生き方をしています。

物語は、時に歯止めの利かぬほどの陰鬱さ
嫌悪感をこみ上げさせます。

 
しかし、この作品が多くの人に支持されて
いるのは、どこか葉蔵の気持ちもわかる
からなのでしょう。

人間失格」は、自分自身の「」の
部分に触れるような作品です。

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お伽草子

先の「人間失格」と同じ人が作ったもの?
と思うような作品なんです。

お伽草子(おとぎぞうし)とあるように
4つの昔話を題材にしています。

 
しかし、太宰治独自の解釈で、ユーモア
あふれる新しい物語に変身しています。

ベースになっているのは、以下の4つ。

  • 瘤取り(こぶとり)
  • 浦島さん
  • カチカチ山
  • 舌切雀

太宰治の手によって、どの物語の主人公も
一癖あるように描かれていますよ。

 

あらすじ

どの作品も一捻りあって、面白いのですが
特に印象に残ったのが「カチカチ山」です。

カチカチ山と言えば、うさぎがおばあさんの
かたき討ちをする話ですよね。

 
うさぎが、たぬきを成敗するんです。

しかし、なんと太宰治は設定を、うさぎを
若い女性、たぬきを中年男性にしています。

中年男性(たぬき)は、若い娘(うさぎ)に
をします。

 
しかし、このうさぎは冷酷です。
軽蔑した相手は、とことんやり込めます。

実生活でも、時に女性は残酷なことも
躊躇なくやるものです(笑)

いやらしいほどにアプローチをかけてくる
たぬきは、まるでセクハラおやじのよう。

物語の結末は、昔話と同じで泥船に乗った
たぬきは沈んで、死んでしまいます。

 
うさぎは、訴え続けるたぬきを無視して
容赦なく突き放します

うさぎ・・・怖いです。

と、このように他の3作も、ただでは
終わらないんです。

 
この作品の面白さとは、もしかしたら
実生活にもあり得るかもしれない、
と、思ってしまうところなんです。

様々な経験をしてきた大人だからこそ
1行に込められた意図も、感じることが
できる作品ですよ。

 

まとめ

久しぶりに、太宰治の作品を読みました。

子供だったあの頃、まだこの鬱々とした
感情が理解できずに、投げだした太宰治。

人間失格を読みながら、
「私、ここまで酷くないし。」
なんて、思ってしまいました。

挫折や絶望を知っているからこそ、
わかる部分もあるのでしょう。

読むのをためらっていた太宰治ですが、
他の作品も読んでみようと思います♪

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