「おばあちゃん、お土産だよー。」
久しぶりに子供を連れて帰省し、
大好きな祖母にお土産を渡す私。
土産の箱を開けた祖母の目がテン。
「あれま、ずいぶんハイカラな
落雁だごどぉ。
それともどら焼きだが?
東京のどら焼きって、えれぇ(随分)
ちっちぇ(小さい)なぁ。
色っこ(色)もついてんだがぁ?」
こてこての秋田弁で驚く祖母。
いやいや、おばあちゃん、
それ、マカロンですって。
随分と日本に浸透している
お洒落なお菓子マカロン。
確かに「ハイカラ」で、色も様々、
形もコロンとしててまるで
宝石の様です。
祖母も驚くマカロンの色、
どうやって着けているのでしょう?
そして最近はホワイトデーのお返し
としても注目を浴びているマカロン。
お土産として買った時も、
「贈り物に最適」なんて、お店の
陳列棚に書いてあったような。
贈り物としてのマカロンは、何か
「花言葉」ならぬ「お菓子言葉」の様な
特別な意味ってあるのでしょうか?
そこで、マカロンの色の秘密と、
贈り物としての意味について
調べてみることにしました。
マカロンの色付け
ポップカラーにパステルカラー、
ビビットカラーにアースカラー。
色々な色の表現がありますが、
最近はマカロンカラーなる言葉も
よく耳にします。
つまりお菓子のマカロンの様な
独特な色味のことです。
薄めのピンクやベージュ、
うぐいす色や落ち着いた黄色など、
中間色で、ミルキーな色のことを
指しています。
この独特な色味、どんな方法で
色付けされているのでしょう?
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食紅や色粉
独特の色味は、食紅や色粉を使って
出されているようです。
スーパーなどの製菓材料コーナーに
おいてある食用食紅や色粉です。
粉砂糖とアーモンドプードルを
混ぜるてふるう時に、少量の食紅や
色粉を入れて色付けします。
醤油さしの様な入れ物に入っている
赤、黄、緑、青の4色セットの液体
食紅もネット通販では人気の様です。
パッケージに混色できる色と配合の例が、
「赤12滴+青8滴=紫色(アイシング
16オンス分)」というように、
表示されているのが便利なようです。
食材からの色付け
着色料は使わずに、食材本来の色を
生かした色付け方法もあります。
例をご紹介しましょう。
- コーヒー色:インスタントコーヒー
- 薄いピンク:フリーズドライの苺パウダー
- 薄い茶色:キャラメルパウダー
- 薄いレモン色:粉末飲料の「ハイレモン」
- 薄紫:ブルーベリーパウダー
どんな食材からどんな色味を
出していけるか?なんだか
謎解きの様で奥が深そうです。
贈り物スイーツとしての意味
ホワイトデー近くともなれば、
お返しとして様々なお菓子が
売り出されます。
そのスイーツには、種類によって
それぞれ贈る側のメッセージが
込められているのだそうです。
例をご紹介しましょう。
- キャンディー:「本命です」
口の中で「長持ちする」ので
長いお付き合いをという
意味合いがあります。 - マドレーヌ:「もっと仲良くなりたい」
お互いがぴったり合わさる二枚貝の
貝の形にちなんだメッセージです。 - マシュマロ:「距離置きましょう」
口に入れると瞬く間になくなることから、
関係もそれと同じくしたいという
メッセージ。まるで隠語です。
まるで「花言葉」のような
意味合いをもつ贈り物のスイーツ。
さてマカロンはどうなのでしょう?
答えは、
「あなたは特別な人」
という意味です。
マカロンの製造過程、
ご存知ですか?
まさに気の遠くなる程の工程があり、
ものすごく繊細で気を使うお菓子。
卵白の温度管理、乾かす際の湿度、
混ぜ具合に、オーブンの微調整…。
少しの狂いが、ひび割れたり
膨らまなかったり、いやいや
大変です。
これほど気をつかって丁寧に
作られるお菓子です。
たしかに「特別」ですね。
まとめ
「なんとも、うめなぁ(おいしい)。
こった(こんな)ハイカラなもの、
食ったごとねはんで(食べたことない)。
まんずよ(何はさておき)、
長生きしでれば(長生きしていれば)、
おもしぇ(面白い)なぁ。」
初めて食べるマカロンを
珍しそうに楽しそうに食べる祖母。
「形も色っこも、めんけなぁ(かわいい)。
オレだば(私は)、
歯ねぇから(歯がないから)、
入歯だべー(入歯でしょう)。
やっこくて(柔らかくて)、
あんべいいものなぁ(丁度よい)、
この落雁だばよー。」
だから…。落雁じゃなくて
マカロンだってば。
でも祖母の満面の笑みを見て
特別な人に贈るお菓子かなぁ
と実感した次第です。
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