「母さん、「峠を越す」って
どう言う意味?
明日の国語のテストで、
慣用句が出るんだよ。
他にも覚えなきゃいけないの
沢山あって、ムーリーー!」
小4の息子が私に
ぼやいて来ました。
「一度に詰め込もうとするから
無理なのよ。
とりあえず、「峠を越す」だけ覚えれば?」
「『ようやく病状も峠を越えた』だって。
病人が坂道のてっぺんまで登るわけ?
死んじゃうじゃん。」
半ば逆ギレ気味に息子が
ノートの例文を読み上げました。
呆れて返す言葉もない私。
とはいえ、人生経験の浅い子供。
慣用句の意味を大人程度に
子供が理解するのは難しいのかも。
そこで、慣用句「峠を越す」の意味と
覚え方を調べてみることにしました。
「峠を越す」の二つの意味
この慣用句には、二つの意味があります。
一つずつ見ていきましょう。
「困難乗り越え楽になる」の意味
まずは、一つ目。
苦しさを乗り越え楽になる。
と言う意味です。
息子が読んだ例文が、
この意味にあたります。
「病状が危険な状態を脱し、
回復への兆しが見えて来た」
という意味になります。
「盛んな時期が過ぎ衰える」の意味
もう一つの意味を
見てみましょう。
という意味もあります。
『寒さも峠を越し、
春の兆しが感じられる』
と言う文では、寒さの勢いが
衰えてきたことを意味しています。
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歌詞に見る「峠を越す」
意味はなんとなく分かったような。。
でも覚えるのに自信がない。
それなら、歌で「峠を越す」
のイメージをつかんでみましょう。
「峠を越す」は正に人生の苦楽を
表すのにお誂え向きの言葉。
そんな人生の苦楽を、人は沢山の
歌で表現してきました。
その一部をご紹介しましょう。
チオビタCM♪今が人生峠越え♪
先ずは、チオビタドリンクCMの歌を
聞いてみましょう。
♪今が人生峠越え
二人で越えたいこの峠
愛情一本 妻の愛♪
今が人生の踏ん張り時。
この苦しい時を(=峠を)
一緒に乗り越えたいわ。
と言う意味でしょう。
峠まで登るには、沢山の
つらいことがある。
でもここがピークだ。
ここを乗り越えたら、
きっと下り坂は楽になる。
歌で覚えると、そんな慣用句も
すっと入ってくるのでは?
北島三郎♪おしどり峠♪
二曲目も、そんな人生の苦労を
夫婦で一緒に乗り越えようという
曲です。
北島三郎の「おしどり峠」。
♪胸突き八丁の 浮世の坂を
よくぞここまで 登ってきたな
おまえの汗を おいらの汗と
二人一緒の おしどり峠♪
1番では、夫婦のこれまでの
艱難辛苦を振り返っています。
いわゆる峠までの上り坂です。
♪おまえの影と おいらの影と
二つ重なる おしどり峠
あの夢この夢 この先までも♪
3番では、峠を越えた先の
明るい未来を見ています。
「峠を越す」という言葉ズバリは
出てきませんが、イメージを掴むには
ぴったりの歌でしょう。
まとめ
「「峠を越す」って、なんだか
人生そのものな気がしてきた。」
と、分かったような口ぶりの息子。
「イメージできた?明日のテスト
一つだけはできそうじゃない?」
「うん、お陰様で。
♪今が人生峠越え
楽して越えたい テスト越え
先生無情に しないでね♪ 」
チオビタCMをいじる息子。
君の人生、今が峠か?と
スケール感のなさを嘆く私です。
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