私は現在、事情があって月に一回、
病院で血液検査を受けています。
幸い、全ての数値は安定し、
今の所、異常は見受けられていません。
ですが、それとは別に、
幼い頃受けた血液検査で、
白血球の増加が見つかった事が、あります。
その後、大きな病院に入院させられ、
数年もの長い間、
闘病生活をおくる事になりました。
当時の私は幼い事もあって、
ただ訳が分からず、
辛い検査や治療の日々を送っていました。
その後、無事に退院し、
普通の生活に戻る事が出来ました。
しかし、
自分の病が何だったのかは、
知らされないままでした。
その病の名を教えられたのは、
20歳の誕生日の時。
「急性リンパ性白血病」でした。
当時、同じ病棟で仲良くなった友人達。
その半数が、今はこの世にいない事も、
その時知らされました。
以来、私の心には何処かに、
不安がしこりの様に残っています。
自分が知らない間に忍び寄る、
病魔の足音が聞こえないか、
怯えています。
故に、健全とは言い難いかもしれませんが、
定期的に検査を受けられる現状に、
安堵している事も、確かです。
けれど、
病院の先生には、教えられました。
たとえ、白血球の増加が見られても、
それが必ずしも、
致命的な病気である事は少ない。
正しい知識を持つ事が、大切なのだと。
それに従って、
今回、白血球の増加が示す、
病気の事を調べてみました。
結果、その多くは、
細菌等がもたらす感染症である事が、
分かりました。
今回は、その話をしようと思います。
白血球増加の原因
何かの検査の際、白血球が多いと言われれば、
不安にならざるを得ないと思います。
しかし、実は白血球の数は、
日内変動が大きいのです。
生活習慣や、その日の体調によって、
大きく変動します。
もし、検査で白血球の数について、
問題があった場合、落ち着いて、
検査当日の状況を、思い出す事が大事です。
病気とは関係なく、白血球の増加に、
影響を与える因子があります。
喫煙、激しい運動の直後、
過度のストレス。等と言ったものです。
これらが原因の場合、
再検査によって異常なし、
とされることも多いです。
白血球の数は、
普段の行動に、大きく影響を受けると事を、
念頭に置いておいてください。
では、病的な白血球増加の原因には、
どの様なものがあるのでしょう?
代表的なものに、
細菌やウイルスによる感染症。
寄生虫によるもの。
喘息や鼻炎、
アトピー性皮膚炎等のアレルギー反応。
膠原病や悪性腫瘍といったものが、
挙げられます。
この様に、白血増加の原因は多々あり、
それがはっきりすれば、
治療を行う事が出来ます。
また、どうしても原因が不明の場合は、
血液内科を受診し、
精密検査を受けてください。
白血球が増加する原因には、
先に述べた様に、白血病も考えられます。
早期に病気の存在を知り、
適切な治療を受ける事が大切です。
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白血球増加をもたらす感染症
白血球の増加で、もっとも疑われるのは、
細菌やウィルスによる、感染症です。
体内に、細菌やウイルスが侵入すると、
白血球はそれに反応し、活動を始めます。
侵入した細菌・ウイルスが強ければ強いほど、
白血球もその数を増やしていきます。
風邪をひいた時に生じる、
熱やだるさ、関節の痛み。
これは、白血球が細菌やウイルスを攻撃し、
炎症を起こしているからです。
そのため、攻撃が激しくなる程、
炎症は強くなり、
症状も辛くなっていきます。
また、この時に生じる発熱は、
ウイルス細菌が繁殖しにくい状況を作り、
白血球を増やそうとする、体の防衛反応です。
熱は辛いものです。
早く下げるため、薬を使いたくなりますが、
ある程度は我慢すべきと言う意見もあります。
なお、白血球の増加を起こす感染症としては、
代表的なものとして、以下のものがあります。
- 扁桃腺炎
喉の扁桃腺に起こるウイルス・細菌性の炎症。
高熱・喉の痛みによる嚥下困難・頭痛・倦怠感、
関節痛、寒気等の症状があります。 - 肺炎
様々な原因によって、肺に起こる炎症。
高熱・咳や痰・胸の痛み・食欲不振・倦怠感・
悪寒・筋肉痛・関節痛・頭痛等が生じます。 - 腎盂腎炎(じんうじんえん)
腎臓に起こる、細菌性の炎症。
発熱・頻尿・血尿・白濁尿・悪寒・
ふるえ・わき腹や背中の痛みがあります。 - 気管支炎
風邪等が原因で、
気道・気管・気管支に起こる炎症。
発熱・咳・食欲不振・倦怠感等が起こります。 - 膀胱炎
膀胱や尿道に起こる、細菌性の炎症。
残尿・頻尿・排尿痛・血尿、
まれに発熱があります。 - 虫垂炎
所謂、盲腸炎。虫垂に起こる炎症です。
腹部の痛み・吐き気・嘔吐・発熱が、
起こります。 - 風邪
鼻やのどに起こる、ウィルス性の炎症の総称。
鼻水やのどの痛み、発熱などが見られます。 - インフルエンザ
毎年お馴染みの、ウィルス感染症。
高熱・全身倦怠感・食欲不振・関節痛・
筋肉痛・頭痛・腹痛等が起こります。
まとめ
この様に、白血球増加をもたらす
感染症の種類は、多岐に渡ります。
しかし、その多くは、適切な診断を受け、
治療を受ければ、
確実に、治す事が出来るものばかりです。
慌てる事なく、
医師の指示に従ってください。
万が一の時は、
冷静で、正しい思考を持つ事が、
何より大事なのですから。
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