先日のこと、友人がふと、思いついたように
零した言葉があります。
「山での遭難で多額の救助費用を請求される
って、話聞くけど、海はどうなんだろうね?
やっぱり高額なのかな?」
たしかに、山での遭難でヘリを1つ
飛ばしても、1日50万から場合で100万の
お金が旅立つと言われています。
海は途方もなく広いですし、それは
それだけ、捜索に時間がかかって
費用がかさむのでは?
と、こう思い、友人と一緒に
どうなんだろうね?と話していました。
友人は夏季には必ず海に行く、海好きです。
なので、自身の言葉をきっかけにこのことに
興味を持ったようでしたので、不肖ながら
お手伝いをすることに、なりました。
今回は、海での遭難、及び救助費用に
ついて、調べていきたいと思います。
海での遭難ってどんなの?
これは、少々稀なケースなのでしょうが
ヨット、小型の船などのエンジン不調が
原因で海の只中で立ち往生する、ですね。
大きなものだと、座礁したり
船が沈んでしまったり、そうした場合です。
もしくは、単純に海水浴に来ていて
高潮に飲まれたり、沖に流されたりで
行方不明の場合にも、遭難と判断されます。
なにしろ、行方がわからないのですから。
遭難したとみなされて、捜索・救助活動が
行われます。
このような海難事故の場合、使われるのは
船やヘリなどですので、費用が心配って方
いらっしゃるかな?と思います。
それに、無事、救助された場合でも病院に
搬送されるのに、また別途費用がかかる
可能性も、考えられますね。
ところがどっこい。
このこと、海に関するエキスパートたる
海上保安庁などの、ホームページを見て
いると、意外なことがわかりました。
[ad#ad-1]
え?無料なの!?
そう、無料。
海上保安庁や公益社団法人日本水難救済会
こちらの機関が行う捜索、救助活動には
費用がかかりません。
もっと、正確に言うのならば、この海難で
捜索された遭難者に、その費用を請求する
ということは、ありません。
病院への搬送も、消防機関の救急車両で
行われるので、無料です。
これは、このような公的機関による捜索は
それにかかる経費というのは、国民の税金で
賄われている、と説明書きがありました。
なるほど、税金を使っているのですね。
Q&Aコーナーでは、税金を使っているので
くれぐれも事故のないように心がけ、注意
しましょうと、締めくくられていました。
ふむ、税金も湧いてはきませんからね。
ただし……?
上に書いた無料、というのはあくまでも
公的な、限られた機関による救助だった
場合だけです。
それ以外の民間のマリーナや漁協などに
急遽、救助を依頼した場合には
その、捜索費用を請求されてしまいます。
例えば、ボートレスキューサービス(BAN)は
海のJAFのようなもので、24時間365日
様々なトラブルに対応してくれます。
が、その分、かかった費用、というのは
きちんと請求されます。
費用については、曳航した距離や捜索時間に
より異なり、港が近い場合ですと5万円弱。
捜索時間が長くなったり、港が遠かったり
又は船が大きいとそれだけ、費用が
かさんで、10と数万円になってしまいます。
こうした、海難事故には遭わないのが
1番ですが、もしもの時を考えて
サービスに入会しておくのもいいですね。
おわりに
海で、遭難事故に遭った時の救助費用
少しでも参考になりましたでしょうか?
海で遭難した場合は、なにか途方もない
事態である場合には、迷わず118(海保)に
ダイヤル、連絡しましょう。
過去には正当な理由でなく、いたずらで
118や119(消防)、110(警察)に電話をした。
なんて人がいたので、これを規制すべく
正当でない場合には、費用を請求しよう
と、いう動きがありました。
今はどうか、わかりませんが
いたずら者には、困ったものです。
今回、一緒に調べた友人は、いつも海で遊ぶ
沖に船などで出る時はライフジャケットを
着用しています。
そして、今回のことを受けて、有料でも
なにかのトラブルに備えてBANに入会して
おこうかな?と言っていました。
理由は、海上保安庁の手を煩わせるなど
別に、怖いことではないのだけれど
しょうもないと判断された時、恥ずかしい。
とのことでした。
気持ちはわからないでもないけど……。
私が同じ立場なら、たしかに118よりは
そういったJAF的サービスを選ぶ、と
思います。
もしもの海難事故の時、あなたは
どうしますか?
海難事故もいろいろ、痛ましい事故を
耳にしますので、救助が必要な際は
迷わず、様々な機関に救助を依頼しましょう。
コメント