百人一首にこめられた意味?ほととぎすを詠う81番

百人一首、と聞いてなにを思い浮かべますか?

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私は小学校、中学校時代にアホほど
はまっていたのを思い出しました。

その当時、歌を覚えてそらんじることが
なぜか、とても楽しかったのでしょう。

今では、ほとんど忘れてしまいました。

 

そんな折、知人のお子さんが百人一首
81番の歌の意味について、調べるように
課題を出されたそうです。

なぜ、そんな中途半端な番号?
と、思いましたが、まあ
くじ引きで決まったそうです。
 

問題はその子はこうした和歌などに疎く
81番、それがだれの歌なのか
ちんぷんかんぷん、ということでした。

課題のリミット、これが迫ってきていて
焦ったのでしょう、泣きついてきました。

 
私も、学校の宿題とか課題が大嫌いだったので
つい同情してしまい、一緒に調べてあげる
ことになりました。

今回は知って「へぇー」な百人一首
歌の意味、81番の歌
を調べて
まとめていきたいと思います。

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81番はだれのなにの歌?

81番、この歌を詠っているのは後徳大寺左大臣
(ごとくだいじのさだいじん)こと
徳大寺実定(とくだいじさねさだ)。

この人は、平安末期から鎌倉初期にかけての
公卿で、歌人さんです。

公卿(くぎょう)、というのは公家の中でも
偉い人のこと、ですね。

 

そんな、ちょっと変わった経歴を持つ
後徳大寺左大臣が詠い、千載和歌集
夏161や百人一首の81番に選ばれたのが、この歌。

ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
ただ有明(ありあけ)の 月ぞ残れる

現代語に訳すと、次のような意味になります。

ほととぎすが鳴いたと思った方を眺めてみたが
そこにほととぎすの姿はなく、ただ、明け方の
が淡く空に残って輝いていただけだった。

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ほととぎすって?

ほととぎす、というのはの名前です。

初夏、この季節を代表する歌に
取り上げられるほか、初秋
歌にも、よく取り上げられていますね。

この鳥、これは日本には夏の時期に飛来する
鳥でして、夏の訪れを知らせてくれる
存在として、平安時代には愛されていました。

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そんな中でもこの鳥の初音、つまり季節に
初めて鳴く声を聴くことが、流行でした。

 
早朝からよく鳴き、に鳴くことも
あるのですが、聞きなしとして
テッペンカケタカ」というのが有名。

聞きなし、というのは犬の吠え声を「ワン」と
例えるように、人間が動物の鳴き声に
意味のある言葉をつけること、です。

あのキョッキョッ、キョキョキョキョキョ!

という鳴き声が、「テッペンカケタカ」に
なるのは人間の耳の妙、ですね。

 

この歌にはどんな意味があったの?

これについては聞いたまま、見たままの
意味、となりますね。

ふと、ほととぎすの鳴き声が聞こえてきたので
急いで振り返ってみたが、そこにその姿はなく
明け方、空に月が残っているのが見えた。

と、なります。

 
思うに、後徳大寺左大臣は平安時代の夏の
知らせ代わり、ほととぎすの声を聴くのに
ほかの貴族たち同様、山に登っていた。

山の中で、ほととぎすの初音を聴こうと
夜から、ずっと待っていた。

その初音を聴くことは、貴族としてとても
典雅なことだった、とされていました。

 
朝一番に、鳴くと云われているその鳥。

だが、動きが早く、その姿を見ることは
滅多なことでもない限り、無理だったと
されています。

その貴重な鳥の姿がすぐ近くにあるかも
しれないと思い、振り返ったのにそこには
と、明け方の月が見えただけ。

そんな寂しいような、もどかしいような思いを
ちょっとにしてみたかった、のかも
しれません。

 

現代ならそれがどうした、で終わって
しまいそうですが平安時代という世界では
この歌は、感慨深いものだったのでしょう。

このに、どのような気持ちが
込められていたか、ちょっと解せないですが
意味としてはこんなところ、ではないですかね?

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

ほととぎすを詠った、81番の歌
後徳大寺左大臣の歌と、それが持つ意味は。

 
百人一首、というのはを詠ったものが
ほとんどで、それで現代にまで残ったのでは
ないかと思われます。

どんな時代も共通し、恋愛の歌なんて
ロマンチックで受け継がれていきそうですから。

 
それを考えると、この歌は百人一首の中では
異色、だったのかもしれませんね。

ですが、平安時代ならではの背景を知って
読めば、なんとも言えない気分になります。

知人の子もそれは思ったのか、ついで
ほかの歌も調べ、後徳大寺左大臣の歌と
比較するような形で課題を提出したとか。

そのレポートに、先生は特別点をつけて
くれたとか、よくここまで調べる気を
起こした!そう、褒められたそうです。

 
知人の子はそれ以降、百人一首に興味
湧いたそうで、百人一首カルタを買って
部屋で読んで、意味を調べている様子。

昔の私が乗り移った、とかでしょうか?

 
あなたも気になった歌があれば、ぜひ
これからも調べてみてください。

人生は日々勉強ですから!

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