こどものころに色鉛筆で、
落書きしたことがある人は、大多数だと思います。
幼稚園や保育園の時はクレヨンや
クーピーを使って今となってはよくわからない
なにかを書いていたと思います。
それが小学校や中学校にあがると
スケッチ大会なるものに参加したのでは?
景色や好きなものを鉛筆で書いて
絵具で色をつけるというやつです。
そんな中に、何人か色鉛筆で着色している
人を見かけました。
聞けば、彼女たちは美術部の人たちで
課題で色鉛筆画を描いてくるように指示
されていたそうです。
色鉛筆って小さい子のやるものという
イメージがありました。
そんな中でも色鉛筆を使った絵はとても
繊細で優雅、上品で美しいです。
こどものころの落書きを想像しては失礼なほどに
その技術にはびっくりしました。
どうやってこんな立体的できれいな絵が
描けるのだろうか。
特にグラデーションの技術は素晴らしいです。
なので、今回は色鉛筆絵のグラデーションに
焦点を当ててみたいと思います。
色鉛筆画の基本
色鉛筆で色を乗せる時、ぐりぐりと
力をこめて塗っていませんか?
小さなお子さんでしたらそれでいいのですが
ここを見ていらっしゃるあなたは初歩でも
色鉛筆画を学びたいのですよね?
でしたら、お子様塗りはきっぱりやめましょう。
色鉛筆の基本は力を入れないで軽く画面を
なでるように薄くて淡い感じに色を重ねて
塗っていくことです。
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混色・補色について
例えば緑の葉っぱがあったとしましょう。
濃緑色のみずみずしい葉っぱです。
ここで最初から緑に手を出してはいけません。
だって、緑でしょ?
と思われるかもしれませんが、
先に言ったように色鉛筆は重ねることが大切です。
最初は一見関係なさそうな赤を塗りましょう。
え、どうして?と思ったなら
補色で調べてみてください。
ここでは簡単に説明しておきます。
これは色相環の対面同士の関係を呼びます。
補色は色相差が最も大きいため、お互いの色を
目立たせ、際立たせる効果があります。
緑なら、その対面には赤があります。
なので、緑のものを描く時は赤を使うと
補色配色を目立たせることができます。
そして、赤を使ったあとは黄色や青
緑をつくる原色を使って塗っていきましょう。
あえて緑を使わないことで色に深みが出ます。
混色については以下の動画を参照してください。
あとは影の説明をしておきますね。
影のつけ方
すべて塗りつぶしてはいけません。
絵にはよく白抜きのところがあると思います。
この白をわざと残すことで光が当たっているように
見せて、それだけで絵に陰影をつけることが可能です。
あとは濃い色を重ねて影をつくるという手法もあります。
グラデーションの基本
色の濃淡、明暗、色相が段階的に
少しずつ変わっていく様子のことを
グラデーションと言います。
淡い赤から濃いワインのような赤に
色が移ろい、変わっていく。
とてもきれいですよ。
この時、区切らないように流れで
濃淡を調整し、つくっていきます。
グラデーションは色鉛筆画の心臓といっても
過言ではないでしょう。
それくらい、この技術は絵描きさんたちにとって
自分の腕をいかに見せられるかの正念場。
そして、基本なのに難しい。
こればかりは本当に
時間をかけてじっくり体で
覚えていくしかないでしょう。
さらに、優れた技術を目で
見ることもいい勉強になります。
簡単な動画からちょっと、もう
ここまでいけたらこれだけで食っていけるレベルの
動画を載せておきますのでぜひ見てみてくださいね。
他人が描いたのを見て「え、そこをそんな色で!?」
と驚いてみたり、勉強したりして自分だけの色使いを
習得していくのも面白いですので、ひとつお試しを。
おわりに
どうでしょう?
ちょっとだけでも、お役に立てたでしょうか?
グラデーションの技術は習うより
慣れろということで
ご案内しています。
私も中学生のころかな?
色鉛筆画の本を買って
ちょっと勉強していた時がありました。
が、すぐにさじを投げました。
だって、とても無理!そんな気持ちが先に立ったので
向いていなかったのでしょう。
ここを見ているあなたは私のようにくじけずに
ご自身の夢や希望を叶えてください。
諦めが肝心だとか言われますが
諦めないことも同じくらい大事だと思います。
グラデーション技術は一日にしてならず、です。
日々精進し、新しい色の組み合わせを発見できた時は
とてもしあわせな気分になれることでしょう。
そんなしあわせをぜひ、堪能してください。
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