簡単なDIYから本格的なDIYまで自分で
やってみよう!という人は増えていますよね。
最近インターネット上で
いままで普通の蛍光灯がついていた照明器具に
LED蛍光灯をつける場合の「配線の交換方法」や
「安定器を取り外す方法」が紹介されています。
ですが、その危険性について
考えたことはあるでしょうか?
LEDの蛍光灯は
- 直管蛍光灯型LED
- 工事不要LED
大きくこの2種類が販売されていますが、
『配線工事は、必ず電気工事士の資格を
持つ方が行ってください。』
『電気工事不要そのまま取り付け可能』など
必ず、工事に関する注意事項が書いてあります。
「蛍光灯の交換なら、普段もやっているし大丈夫!」
と思うかもしれませんが、
この工事は単純に蛍光灯を取り換えるだけの
ことではありません。
なんで危険なの?
従来のすべての照明器具には安定器という
装置がついています。
LED蛍光灯を発光させる場合は、
この安定器は必要ありません。
そのかわりに交流を直流に変換する
電源部(AC-DCアダプターのようなもの)が
必要になります。
直管蛍光灯型LEDは
- 電源部内蔵型LED蛍光灯の場合
- 電源部外付けタイプの場合
バイパス工事で安定器を取り外し
LED蛍光灯対応の配線に、変更する工事が必要
安定器を取り外し、専用の外付け電源の取付け
配線工事が必要
これらの工事のことを一般的にバイパス工事と
いい、この工事が電気工事士による工事と
いわれています。
そしてバイパス工事は
直管蛍光灯型LEDの種類によって工事の種類も
複数あるのです!
正式な名称はないのですが、
- 片側配線
- 両側配線(片ピン電圧)
- 両側配線(両ピン電圧)
- その他特殊な場合
蛍光灯の種類によって適した工事を、
正しい方法で行わないと感電や破裂する事故が
おきる危険性があります。
スポンサーリンク
工事不要のLEDなら大丈夫?
配線工事を業者に頼むなんて高すぎる!と思って
工事不要のLEDを選択する人もいるかもしれません。
工事不要LEDは、もともとついている照明器具の
安定器をつけたまま使用できる蛍光灯です。
こちらは、
- 取付け簡単
- 電気工事なし
- 普通の蛍光灯に戻すことができる
というメリットがあります。
ですが、もともとついている安定器は磁気式と
電気式があり、蛍光灯の種類によって安定器の
種類も違います。
工事不要のタイプはメーカーによっても
違いますが、選び方がむずかしく、
素人には判断ができないのです!
工事不要タイプを使う場合、照明器具の仕様が
わからないときは、専門の電気知識がある
業者や人に相談してから購入するように
しましょう。
また、デメリットもあります。
- 安定器がついたままだとその分、余分な
電力を消費する - 安定器に不具合が出てもLEDが点灯し続ける
可能性があり、そのまま故障に気が付かずに
使用していると、最終的に安定器が発火する
危険性がある - 安定器が完全に故障した場合、LEDランプが正常でも
点灯しなくなる。
本来、通常の蛍光灯の1/2の消費電力や
4倍の寿命を期待してLEDの蛍光灯に
切り替えようとしたのに
結局のところ電気代の節約を考えるなら
配線工事が必要になります。
またLEDは長寿命かもしれませんが、
安定器はいつ故障するか予測つきません。
いつかは工事が必要になります。
工事不要のLEDの長寿命は、安定器が
壊れなければの条件付きなのです!
DIYはあくまで自己責任
LED蛍光管を買うとき、「配線工事は必ず、
電気工事士の資格を持った方が行ってください」
と明記してあります。
「電気工事士法」により無資格で
電気配線工事は出来ないのです。
「配線工事を業者に頼むなんて高い!」と
思っても、電気工事士の資格を持っている人は
電気工事の欠陥による災害の発生の防止など
高いコストのなかには、その責任代も
入っています。
無資格でDIYによる配線工事を行ったことで、
事故や火事などが起こっても、保険は適用されません!
販売側もメーカーも責任は取ってくれません。
最悪、感電死する危険もあります。
購入をする際には必ずといっていいほど
このような注意事項が明記してあります。
『必要な工事を行わないことで、破裂や発火が
発生しても一切の責任を負いません』
無資格者で電気工事に従事した場合、
電気工事士法第3条第一項及び2項の規定に
違反し罰則もあるのです!
最後に
LEDの蛍光灯はホームセンターなどでは、
まだ一般的には売られていませんが、
Amazonなどの通販サイトでは
普及しはじめています。
種類も多いためすぐにはどれが自宅の照明器具に
あっているのか素人には判断がつきません。
どうしてもLEDの蛍光灯にしたい!
と思っているヒトは使用上の注意をよく読んで、
専門の知識のある人に相談することが重要です。
また、照明器具のバイパス工事や安定器の
交換をすると照明器具の改造とみなされ
本来のメーカーの保証は受けられなくなります。
一度、バイパス工事を行ってしまうと
その後一般の蛍光灯は取り付けることが
出来なくなります。
DIYのTVやネットの情報をみて真似しても、
自分の都合のいいところだけでなく、
リスクも含めて調べて、安全にDIYを楽しみましょう。
コメントを残す