家紋の意味!丸に剣方喰のルーツは?身分は関係ある?

俺「おじいちゃん! 家紋って知ってる?」

 
祖父「どうしたね。いきなり、
   今では珍しいかもしれないけど、昔は、武家
   商家の家柄を表していたのが、家紋なんだよ。

   そうだな。今は見かけることが難しいかもね。
   身近なところでは、お目出度い席で着ることが多い、
   留袖という着物に見たことはないかい?」

 
俺「あるある、お母さんがお茶会の席に来ていく、
  訪問着にもがあったね。」

 
祖父「そうだよ。

   あれが我が家の家紋なんだ。
   けど、樹くんが家紋に興味を持つなんて、
   どんな風の吹き回しかな?」

 
俺「冬休みの宿題なんだよ。たくさんの家紋の中から
  一つ選んで、まとめてレポートにするんだ。

  家に家紋があれば、それだっていいし、
  好きなデザインの、家紋を選んでもいいし、
  選択は、自由なんだけどね。」

 
祖父「それじゃ、せっかくだから我が家の家紋を
   テーマにしてみたらいいじゃないかね。」

 
俺「俺んちの家紋って、どんなの?」

 
祖父「丸に剣片喰(けんかたばみ)って、言うんだよ。
   どんな謂れがある家紋なのか、調べてごらん。

   おじいちゃんの見識も少しは、
   参考になるかもしれんよ!」

 
俺「わかった!
  おじいちゃん、分からないことがあったら
  質問するから、よろしくね。」

というわけで、俺とおじいさんは
丸に剣片喰という、家紋の意味
調べてみることにしたんだ。

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家紋の発生を知る手懸かりって何!

俺「おじいちゃん!まず俺の聞きかじりからね。
  家紋って、いくらあるか知ってた?
  ざっと、2万点もあるんだって。」

 
祖父「それは凄いね。おじいちゃんの見識も危ういけど、
   じつはね、面白いなって思って、随分前に
   本で調べてみたことがあるんだよ。

   家紋のルーツ(歴史)を調べてみるには、
   日本史の時代を、さかのぼってみたら
   意外と、解りやすいかもしれないね。」

 
俺「フ~ン、さすがおじいちゃん。
  元歴史の先生は、違うね。
  それで、家紋の発生はいつ頃なの?」

 
祖父「物の本によると、平安時代の中頃なんだね。

   天皇やお公家さんという、高貴な人を象徴する
   見印(みしるし)と言って、持ち物とか
   牛車に付けて用いられたというんだね。

   貴族のシンボルマークとして、使われたものが
   徐々に家の紋章(家紋)として、定着していったんだ。

   その後、天皇から権力を引き継いだ武家
   紋章として、使うようになったんだね。

 
   しかし、当時の家紋の使い道は、戦さ場で
   味方かを、判別するためのものという
   大きな目的があったんだ。

   それで勝ち戦さをイメージした、縁起の良い意匠
   解りやすい、シンプルなデザインが好まれた、
   というわけなんだね。
 

   そして、戦国時代の中頃になると、
   家来が合戦で功績をあげると、褒美に家紋を授けて
   讃えるということも、慣習になったんだね。

   この時代には、家紋は戦意高揚のシンボルとして、
   普及していったんだ。

 
   さて、世の中が太平になって、江戸幕府
   置かれるようになるんだが、

   家紋は、ますます権威の象徴として、
   家柄地位を表すものとして、
   扱われるようになってくるんだよ。
 

   各地に点在する大名にも浸透して、
   それぞれが、独自の家紋を用いるようになった。

   武士の礼服に、をつけるなどして、
   だんだん儀式や儀礼的な、役割をもたされて
   格式化されるように、なったのだね。

   紋にを付ける図柄が、多くなった
   というのも、この頃のことらしいんだよ。」

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遊びの文化として脚光を浴びた家紋!

祖父「それから、江戸も元禄時代の頃になると、
   家紋は町人やお百姓さんとか、身分を問わず、
   庶民の間で、広くもてはやされるようになったんだ。

   江戸時代は、武士などの位の高い人以外、
   苗字を公けの場所で、名乗ることを許され
   なかったけど、家紋は自由に使えたんだね。」

 
俺「それで、家紋苗字の代わりに
  使われていたんだね。」

 
祖父「そうだね。家紋を流行らせたのは
   当時の、芸能役者遊女たちなんだけれど、
   競って身に付けては、おしゃれをしたんだね。

   それに、遊びのファッションをデザインする
   専門の絵師もいて、新鮮な絵柄を次々に画いては
   世の中に、浸透させていったんだ。

   (徳川家)やの御紋(天皇家のシンボル)、
   時の権力者・大名などの家紋をのぞけば、
   武士の家紋を、そのまま使っても良かったそうだ。」

 
俺「だから、地域の城主名士の紋を使うことも、
  多かったというわけか!無礼講だったんだ。」

 
祖父「さらに江戸幕府が終わり、明治に入ると、
   家紋を決める家が多かった、とあるんだ。

   何故なら、庶民も苗字を名乗ることができ、
   家紋を持つことも自由にできるように
   なったからなんだ。

   お墓に家紋を彫るという風習も、この頃から
   一般的になったみたいだよ。」

家紋“丸に剣片喰”って!どんな謂れがあるの?

俺「丸に剣片喰の意味って何か?
  俺も少しかじってみたよ。

  日本の家紋の内で、多く分布する
  鷹の羽(はね)紋・片喰紋・木瓜(もっこう)紋・
  藤紋・桐紋の5つの紋を「五大紋」と言って、
  
  これらに、下図のような蔦(つた)紋・茗荷紋・
  沢瀉(おもだか)紋・柏紋・橘紋の5つの紋を加えて
  「日本十大紋」と、呼ぶようになったそうだよ。

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  けど、何を基準に、いつごろ定めたものかは、
  不明なんだって!

  「日本十大紋」の図案の多い順番についても、
  家紋同好会のデータがあるので、挙げてみるね。
  
  まず桐紋(150種類)、藤紋(130種類)、
  片喰紋・柏紋(各紋120種類)、
  蔦紋・沢瀉紋・橘紋(各紋80種類)、

  そして鷹の羽紋(70種類)、茗荷紋(60種類)、
  木瓜紋(50種類)の順になってるんだよ。  

  片喰紋は種類も多いけど、全国平均占有率
  (日本家紋研究所調べ)もすごいね。
  こっちも、上位から挙げてみると、

  片喰紋、木瓜紋、鷹の羽紋、柏紋、藤紋桐紋
  蔦紋、梅紋、橘紋の順番になっていて、
  片喰紋が、やはり一番なんだ。
  
  片喰は雑草だけど、葉っぱが女性好み
  のハート形で、優雅な形をしているところから、
  日本で一番愛されている、家紋なんだって!

  荒れ地や畑に群生する、繁殖力が強い雑草で、
  家が絶えないと言われているんでしょ。
  「」のつく姓の人に多いそうだよ。」

祖父「片喰は方喰、酢漿草(そじょうそう=かたばみ)
   とも書き、多年草の薬用植物でね。葉には
   シュウ酸が含まれて、噛むと酸っぱい。

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   昔は、この汁で銅のの手入れをするのに
   サビ取りとして、使われたそうだよ。」

 
俺「剣のない片喰紋の方が原型なんだってね。
  片喰紋は、葉っぱ3枚を円状にデザインした
  シンプルなもの。

  他にアレンジした丸に片喰紋、八重片喰紋、
  念じ片喰紋とか、スッキリして
  優しい感じのものが多いね。
  
  剣片喰紋の方は、武家集団が
  武門を強調して、片喰紋の図に
  三本差し込んでデザイン
したもの。
  
  片喰紋のバリエーションなんだってね。
  
  俺んちの家紋の、丸に剣片喰紋のほかに
  離れ剣片喰紋、亀甲に剣片喰紋、丸に出剣片喰紋とか
  力強い形が特徴なんだね。

  「片喰」は女紋に多く「剣片喰」は男の方が多い。
  は男のシンボルだったからなんだね。」

 
祖父「山陰とか北陸地方に、多い紋というんだけど、
   丸に剣片喰紋武門として、有名な人では、
   徳川家の大老で姫路藩主の酒井忠世がいる。

   父親は藩祖の重忠。「姉川の戦い」で武功
   を挙げた人なんだね。
 

   著名なところでは、細菌学者の野口英世
   小説家の内田百閒、英文学者の福原麟太郎
   などがいるんだよ。

   かといって、普通は家紋からルーツ
   推し量るというのは、難しいよね。

   お殿様から授かったものとか、
   特別な由来がない限り、家紋が同じだから、
   先祖が同じということでもないし、

   苗字が同じでも、
   家紋が同じというわけでもなく、

   人気のある家紋を、ただ単に図柄が気に入って
   家紋にしたという、話しのようなものでね。

 
   片喰や剣片喰が紋章として、生まれた
   理由はあっても、使用することになった
   理由と言えば、特になくて・・・?

   その点、武家庶民もみな同じ様なもの、
   ということなんだね。」

 

まとめ

祖父「家紋から簡単にルーツが、わかるはずはないけれど、
   家紋は先祖からのメッセージであり、代々一族を
   つなぐシンボルなんだというのは、分かるよね。

   片喰草のように、目立たなくともいい、
   だが雑草のように強く、時代の変化に
   適応して、代々続く家計を保ってほしい、

   そんな想いをご先祖様は、家紋に込められた
   のだと、おじいちゃんは思うな!

   樹くんのように、家紋に興味を持って
   調べていくと、自分の「」というものに
   関心を持つようになるだろう。

   おじいちゃんは、とてもいいことだと思うよ。

   今の世の中で欠けていることは「家族の
   つながり
を、大切にしたい」と思う人が、少なく
   なってきているようで、寂しいことだものね。

   だから「」に関心を持つ人が、
   ひとりでも多く、現れることが、
   とても大事なことだと思うんだよね。

 
   家紋は家族仲間を、堅く結びつけて
   伝えられてきたものなんだから、
   大切にしなくちゃね。

   家のシンボルとしても、家紋
   見直してみるといいね。」 

 

俺「いろんな意味で、興味が持てたかなって、
  感じ!

  「」が付いているのは、武家を
  示しているかも?とか、

  家紋に「」が付いているのは、
  本家や分家の区別の為とも、考えられるとか?
  奥が深いよね。
 

  ホント、おじいちゃんが言ったように
  面白すぎる!

  なんだか、宿題仕上げるのが楽しくなって、
  わくわくして来たみたいだ。」

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