日本人には好きな人が多い「血液型占い」。
特に女性は好きな人が多いですよね。
雑誌の特集記事でもよく見かけます。
その中で「血液型別“性格診断”」のような
ものを見かけた場合
「そうそう、その通り!」と思うか
「たった4種類の血液型で
決められてたまるか!」
と思うか。
あなたはどちらのタイプですか?
私は案外信じてしまうタイプなのですが
よく考えてみると
根拠はどこにあるのでしょう。
何か科学的研究に基づく根拠が
あったりするのでしょうか。
もしかして、血液型と性格は
何も関係なかったりする?
気になったので調べてみました。
よく言われる血液型と性格との関連付け
一般的に目にすることが多いのは
A型=真面目、B型=気分屋、O型=おおらか
AB型=マイペースで二重人格などと
分類されたものです。
それを基にして、血液型での相性診断を
様々な組み合わせで表したものなどを
よく見かけます。
女性は、そのような話題が結構好きですよね。
一方、科学者の中には
「血液型による性格診断は
科学的根拠がなく迷信だ」
とする見解がほとんどです。
つまり、血液型と性格診断とは
関係ないと言い切っているのです。
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医学的根拠がある性格診断
ただし、多少は血液型ごとに生活スタイルが
違うことから生じる、特徴のようなものは
あるようです。
- 血液型によって免疫力が異なる
(「免疫学的には、O、B、A、AB型の順に
免疫力が強い」) - 血液型によってかかりやすい病気と
かかりにくい病気がある(「ABO型の各血液型を持つ病原体が存在し
同じ血液型の人間を好む性質を持つ」) - その結果、生活スタイルが形づくられる
例えば、A型は免疫力が弱く
病気にかかりやすいとされています。
よって人間関係に用心深くなったのです。
また、農耕民族をルーツとするため
生活スタイルに計画性があり几帳面な性格を
うみだしたというものです。
一方、免疫力が一番強いとされるO型は
その逆だと言われています。
つまり開放的でチャレンジ精神が旺盛
だということですね。
また、B型もO型と似て免疫力は強いのですが
一部の病気には弱いので
大勢の中には入らないところがあるようです。
そして、AB型はA型以上に免疫力が弱く
そのために人と会うことを極端に避けた結果
内向的になったのではないか
と言われています。
多少強引かもしれませんが
血液型による性格診断にも医学的根拠は
つけようと思えばつけられるのかも
しれませんね。
医学的根拠がない性格判断
有名なものに、バーナム効果というものが
あります。
血液型別診断を見ていれば
誰にでも当然のように当てはまる
内容があります。
抽象的な言葉を使い曖昧に表現すれば
誰にでも当てはまりそうに表現できるのです。
これをバーナム効果と言います。
「全体としてはこうだけど、一部はこう」
のように例外を示してしまえば
ほぼ誰もが自分に当てはまると
感じるのではないでしょうか。
逃げ道を作っているわけですね。
また人間は、自分の先入観を優先し
それに合う出来事にだけ注目して
記憶してしまう生き物です。
その時に不都合な情報は削除します。
いわゆる「思い込み」です。
もちろん経験に基づいていたとしても
やっぱり先入観とそれに合った記憶を頼りに
しているので
必ずしも正しい判断ができているとは
言いきれません。
「◯型の人は〜だ」と言う人は
自分の中で都合よく解釈していることが
多いのです。
先入観には惑わされないように
したいものですが
実際には難しいですよね。
根拠のない噂の方が、信ぴょう性をもつ
全く根拠のない噂である方が
なぜだか実際にそうなってしまうことが
案外あるものです。
周囲の人間が「そうなのかも」と信じることで
相手に対する行動が変わります。
それが相手にも伝わってしまうのです。
例えば「きみは◯型だから〜だね」と
人から言われると、自分でもそうだと
思ってしまい実際にそうなってしまうのです。
人は刷り込みや求められる役割に
影響されてしまうんですね。
マスメディアが作り出す流行というのも
この戦略です。
血液型=性格の関連付けは、アジア特有
アジアにはもともと「血は水よりも濃い」
ということわざがあるくらいで
血液型が違えば、性格も違うという
根拠のない考え方が生まれたのかもしれません。
諸外国では「血液型占い」は
信憑性がないものとされています。
「ドイツで一般的な血液型はO型だけど
みんなが同じ性格なわけじゃないからね」が
良い例でしょう。
まとめ
いかがでしたか?
性格は、現実に自分を取り巻く環境
(家庭環境や家族構成、友人関係、
健康状態など)が絡み合ってできているため
常識的に考えれば、単純に4つなんかに
分類できないといっていいと思います。
しかし、大元の資質という点で
血液型が多少なりとも影響している可能性は
ないとも言えないのかもしれません。
根拠がないとしても、信じることによって
前向きになれるのなら信じるもよし。
逆に都合が悪いことは
「血液型ごときに決められてたまるか」と
突っぱねてしまって
自分に都合のいいものだけを
選択してしまうくらいの方が
ちょうどいいのかもしれませんね。
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