大学生のA子は、
来年には就職活動が始まります。
でも、就職試験の内容を聞いて
ちょっと心配そうでした。
A子「就職試験で、食塩水の濃度を
求める問題とか出るんだって。
中学の数学で出てきた
気がするけど、忘れちゃったよ。
数学と聞いただけで、
頭が痛くなるほど苦手なんだ。」
私「濃度算といわれる問題だよね。
簡単な公式を覚えておけば
大丈夫だよ。
数式はひとつだけ。
できるだけ簡単に説明するね。」
基本の公式を覚えておく
食塩水の濃度をX
食塩の量をY
食塩水の量をZとします。
これらはこのような
公式になっています。
X=Y÷Z
X、Y、Zのうちの二つがわかれば
残るひとつを導き出すことができます。
また、
濃度の表示で、1は100%を示します。
したがって、0.1は10%、0.01は1%です。
ですから、計算式で出てきた
小数点以下の数字は100倍すると%で
示す濃度になります。
食塩水の濃度を求める問題
「50gの食塩を入れた500gの
食塩水の濃度を求めよ」
食塩の量が50gで、 Yは50
食塩水の量が500gで、Zは500
これを公式にあてはめると
X=50÷500
Xは0.1
これを100倍すると、10%
答えは10%です。
食塩水の食塩の量を求める問題
「濃度6%、500gの食塩水に
含まれる食塩の量を求めよ」
濃度6%で、Xは0.06
500gの食塩水で、Zは500
これを公式にあてはめると
0.06=Y÷500
この場合、Yを求めたいので、
(÷500)を=の左側に移します。
=をまたぐと、逆の計算をします。
+は-に、-は+に
×は÷に、÷は×に変ります。
そこで公式はこうなります。
0.06×500=Y
Yは30
答えは30gです。
食塩水全体の量を求める問題
「食塩40gを入れた濃度8%の
食塩水の量を求めよ」
食塩40gで、Yは40
濃度8%で、Xは0.08
0.08=40÷Z
(÷Z)を=の左側へ移します。
÷は×に変わります。
0.08×Z=40
(×0.08)を=の右側へ移します。
Z=40÷0.08
Zは500
答えは500gです。
A子「なんだ、やってみたら簡単だね。
数学って名前でびびり過ぎてた。」
私「案ずるより産むが易しってことね。
この調子で他のものもがんばって。」
就職試験問題には、中学高校時代の
基本問題が出されることもあります。
計算能力や論理的思考力を問われる
非言語分野の問題には、濃度算などの
問題がよく出ます。
A子はそれらにも目を通し、
来る就職活動に備えるつもりです。
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