世論調査の電話がしつこい!その理由とは?

「ねぇ。世論調査の電話って、
 必ず答えなきゃ、いけないのかな?」
友人のA子に、会った途端に聞かれました。

 
「世論調査って?」驚いて聞き返すと、
昨日、彼女の家に三度も、A新聞から
世論調査の電話が、掛かってきたというのです。

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「まず、一度目の電話は、朝の9時

 この時は、
 『今は子供の事で、バタバタしてますから
  すいません。』っと切り、

 二度目は、6時過ぎだったから、
 『子供に夕食、食べさせてるのですいません。』
 っと切り、

 更に三度目は、夜の8時半に掛かってきたの。

 その時は主人が、
 『子供を、寝かしつけているから。』
 っと切ったの。

 小さい子供がいるっていう、
 こちらの事情も、あるけど

 よりによってて、タイミングで、
 狙ったように、掛けてくるんだから。

 『忙しい』って言っているのに、
 本当に、しつこいったら!!

 第一、A新聞って何で?
 ウチ新聞、とってないし!
 一日に三度も、掛けてくるなんて、

 そもそもウチの電話番号、どこで知ったの?
 って考えると、ちょっと不安にもなってきて・・」

 

世論調査の電話、私は答えたことはないけれど、
留守電に何度か、入っていたことがあります。

私も、取ったことがない新聞社からの
ものだったので、その時は不思議に
感じていましたが、

結局それ以後、電話を受ける機会が
なかったので、忘れていましたが、

確かに電話帳にも、載せていない我が家の電話番号が、
どうして知られているのか、
何だか私も、不安になってきました。

 
そこで学生時代に、世論調査のアルバイト
したことがある、という友人に、
話を聞いてみることにしました。

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私「どうして、ウチの電話番号が、
  新聞社に、分かったのかしら?」

友人「最近の電話による、世論調査では、
   電話帳みたいな、リストを使って、

   電話をかけた先が、分かっていて
   電話してるんじゃないのよ。

   まず電話での、世論調査の仕組みについて
   説明するね。」

 

電話による世論調査の仕組み

世論調査とは、社会的問題・政治的争点や
政策などについての、人々の意見や態度を
把握するため、

マスコミや公的機関、調査会社等が実施する
統計的な調査のことです。

 
あくまで標本調査なので、どんなに厳密に
実施されたとしても、確率的な誤差が
残ってしまうと、いわれています。

電話による世論調査は、以前は
住民基本台帳などの、個人名簿から
抽出した調査相手の、電話番号を調べたり、

電話帳から抽出して、調査を実施したりする、
いわゆる『名簿方式』で、行われていましたが、

現在では、RDD(Random Digit Dialing)方式という、
電話番号を、ランダムに発生させ、

その番号に電話をかけ、かけた世帯の対象者から
調査相手を、等確率で選ぶ方法が
一般的と、なっているそうです。

 

友人「この方式だと、電話帳に番号を
   掲載していない人にも、調査を
   お願いすることが、できるから

   電話帳から番号を、調べる方式より
   偏りなく、調査の対象となる人を
   選ぶことができると、されているの。」

私「ああ、それで電話帳に、載せてもいないし、
  A新聞も、購読していないのに
  電話が掛かって、きた
のね。」

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RDD方式による世論調査の進め方

調査当日は、これらの番号に、
オペレーターが、次々と電話をかけます。

政党支持率や、選挙投票先を問う世論調査では、
対象となるのは、一般世帯に居住する有権者です。

もし、電話がFAXのみの回線、企業や店舗など
一般世帯以外に、繋がった場合は
対象外として、処理します。

さらに電話に出た人からのみ、
回答をしてもらうと、

どうしても、在宅率の高い主婦や、高齢者の回答が、
多くなってしまい、公平性が損なわれ
正確な調査にならない、恐れがあります。

 
友人「そこで、幅広い年代の方から、
   回答してもらう為に、

   電話が繋がったら、調査の趣旨を説明した後、
   その世帯に住んでいる、
   有権者の人数を、聞くの。

   その人数を、コンピューターに入力すると、
   その家庭で、年齢が何番目の、
   有権者の方に、回答してもらうか

   コンピューターが、サイコロを振る形で
   決めるという手順を、踏むことになっているの。

   もし、コンピューターが選んだ対象者が
   不在の場合、対象者の帰宅時間を教えてもらい
   再度こちらから、電話をかけなくてはならないの。

   対象者が、不在だからといって、
   電話に出てくれた人に、代わりに回答してもらう、
   ということは、出来ない決まり。

   選ばれた人と、連絡が取れない場合、
   時間等を変えて、調査により異なるけど
   最大6回程度、電話をかけることが決まっているの。

   こんな風にして、幅広い年齢層の方から
   回答をもらえるような、
   仕組みになっているのよ。」

「ふ~ん、うまいこと出来てるんだね。
 だから何度も電話が、掛かってくるんだ~。」

「相手が出なくても、発信1回にカウントされるから、
 こちらはなるべく、人が出てくれそうな

 午前中や、夕方から夜に、集中して
 電話することに、なる訳なの。」

「それで、朝とか夜の忙しい時間
 掛かってくるのね。」

「作業の流れとしては、
 ランダムに、コンピューターが
 電話番号を選び、発信するから、

 後はコンピューター画面に、表示される
 指示に従っていくだけ。

 一番多いのは、誰も出ないこと。
 次が怒られること、嫌がられること。

 もう一つは、世論調査と言うと、
 何も言わずに、電話を切られること。

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 そういう時は、相手の様子を
 画面のメッセージ欄に、記入しておくの。

 そうしておけば、何時間後かに、
 再度スタッフの誰かが、その電話番号に
 発信することになるの。

 ガチャ切りしても、特に強く拒絶されたとは
 見なされないし、

 理由曖昧で、ただ『忙しい』というのも
 『では何時なら、よろしいでしょうか』と
 何度も、掛かってくることになるわね。」

「電話をやめて、もらうことは
 できないの?」

 

調査は断われる?

「一番いいのは、忙しくない時間帯を指定して、
 サクッと答えてしまう、ことだと思うわよ。
 5分程度で、済むわけだし。

 もちろん答えたくないなら、拒否でもいいんだけど、
 いったん選ばれてしまうと、朝がだめなら夜・・
 という感じで、何度もかかってくるでしょうね。

 電話している側は、命令でやらされてる訳だから、
 時間が許す限り、諦めないと思うわよ。

 もし、どうしても主義主張で、断りたい場合は
 その内容を、話して理解してもらうしか
 ないんじゃないかな?

 ただ面倒だから答えたくないと、言うことだったら
 こんな風にすると、掛かってこなくなるかも
 しれない。

 
留守電設定にする。若しくは、電話に出ない。

 番号非通知拒否は、意味ありません。
 通知にして、かけ直されます。

 

・納得される、回答できない理由を明確に言う。

 『法事・葬式なんです。』とか、
 『今から旅行に行って、しばらく帰れません。』とか。
 但し、自己責任でね。

 

会社の電話番号のフリ。

 ほぼ、絶対掛かってこないでしょう。

 

・調査元の会社(ここで言えばA新聞社)の電話番号を、
 自分で調べて、自分で電話して断る

 掛かってきた、自分の電話番号も
 伝える必要が、あるようですよ。

 

 一応、世論調査の説明話等は、最後まで聞いて
 理解した上で、こんな風に断れば、
 もう掛かって、こないんじゃないかな。

 説明を聞かないで断わると、オペレータ側の説明不足で
 理解を得られなかった、って思われて、
 又掛かってくる、可能性があると思うな。

 ただ、電話する期間は、調査内容によるけど、
 通常、2~3日程度

 その期間が過ぎれば、電話はかからなくなるわ。

 面倒くさいとか、答えたくないという気持ちも
 まぁ、分かるけど、自分の意見を述べるいい機会だと
 考えてみても、いいんじゃないかしら?」

「う~ん。RDD法の説明を聞いて、

 『何でウチに電話が、掛かってきたのか』、とか
 『こちらの事情も配慮しないで、一方的に電話してきて
  何で家族の人数まで、聞くのか?』

 という点は、納得できたんだけど、
 興味のない調査内容に、協力するのは、
 やっぱり面倒に、感じちゃうんだよね。」

「そうねぇ。
 確かに誰もが、政治や経済の問題について
 毎日考えながら、生活していたりしないわよね。

 私も調査に、答えたことがあるけど、
 『永住外国人に、地方選挙権を与えることに、
  賛成ですか。反対ですか』と聞かれて、

 賛成・反対の、二択で答えることに、
 違和感を感じて、キチンと
 答えられなかったの。

 でも、興味がない、関心がない、
 よく分からないというのも、一つの意見
 自分の考えで、回答すれば大丈夫。

 世論調査、自分が回答すると、
 結果、どうなってるかな~って、

 色々な問題に、興味が持てるように
 なってくるわよ。」

 

まとめ

日本は世界でも有数の、世論調査大国
言われているそうです。

昔は選挙の時ぐらいしか、やらなかった
世論調査ですが、

2013年度に新聞やテレビ、政府、自治体、
研究機関などが、実施した世論調査の回数は、
1270回余りに、上ったそうです。

一ヶ月で、100件以上になるわけですね。

世論調査によって、政治や経済、社会の問題について、
周りの人達が、どんな意見を持っているのか
おおよそではあるけれども、知ることが出来ます。

 
最近では、固定電話を持っている人だけが
対象となるRDD方式は、

携帯・スマホしか持っていない、若い方の声が
拾いにくいという、大きな問題があるとして、
その信憑性を問う声も、多いようですが、

科学的に正確な、社会調査のためには、
無作為抽出と、高回収率
欠かすことは、できませんよね。

私も、世論調査の対象に、選ばれることがあったら、
社会の問題を考えてみる、
良い機会を、与えてもらったと思って、

余り構えずに、回答してみようと思います。

早速、A子にもRDDの仕組みや、
どうして、電話帳に載せていない番号に、

何度も電話が、掛かってくるかについて
教えてあげようと、思います。

ただチョッと、気がかりなのは、
友人によると最近、統計調査を装って
世帯構成や、貯蓄の有無などを、

電話で聞き出そうとする、『かたり調査』が
増えてきていると、聞いたこと。

 

世論調査では、このような個人情報は、
聞かれることはないので、くれぐれも気を付けるよう
付け加えておこうと思います。

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