お風呂で歌うと上手く感じるのはナゼ?

お風呂から、高校生の娘の鼻歌が
聞こえてきます。

と聞いているうちに、
段々熱を帯びてきて、いつのまにか、
鼻歌が熱唱に!

 

「チョッとー。
 いい加減にしなさいよ。
 ご近所迷惑でしょ!」

風呂上りの娘に、声をかけました。

「あぁ~、ごめ~ん。
 お風呂に入ると、つい気持ちよくなって。
 お風呂ってなんで、歌がはかどるんだろうな。

 ねぇねぇ、お母さん。

 お風呂場で歌を歌うと、なんだかいつもより
 声が高くなって、上手に歌える気がするけど、
 なんでかな?」

お風呂は、開放感があるし、
その上、よく声が響くので、
どうしても、歌いたくなっちゃいますよね。

当然私にも、身に覚えがあります。
学生の頃、お風呂でサザンになりきって
熱唱してたら

お風呂のドア越しに、母親が
ノリノリですね(笑)」って、
声をかけられた、という

思い出すたびに、「ウワァァ」と
頭を抱えたくなる、
恥ずかしい、記憶があります。

 

確かに、お風呂で歌を歌うと、
自分でも、ウットリしてしまうくらい
上手く聞こえちゃいます。

どうしてだか、不思議ですよね。

そこで、高校時代から合唱部で、
今でもママさんコーラスを、楽しんでいる
友人のAさんに、その理由を聞いてみました

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お風呂で歌うとナゼうまく聞こえるの?

Aさんによると、お風呂で歌うと
うまく聞こえるのは、

「残響効果と、お湯に浸かる事で
 血行が良くなる事」
の2つの理由
に、よるのだそうです。

 

残響効果

残響というのは、音源が音を発するのをやめた後も、
壁や天井などの反射が、繰り返され

音が尾を引いたように、
引き続き聞こえる現象を、言うそうです。

 
残響により、壁面や天井などから、
数多くの音が、時間差で戻ってくることで、
豊かな音の響きが、生まれるのだそうです。

しかも吸音材が、ほとんど使われていない
浴室の硬い壁では、一般的な部屋より
残響時間が、長くなる傾向があるそうです。

 

つまり自分の歌声が、ちょっとずつ時間差を
持って重なることで、あたかも、
エコーがかかったような、状態になる訳ですね。

一人で歌っていても、
まるで、斉唱しているかのような、
厚みのある歌声に、聞こえるということです。

Aさん「それから、お風呂では歌が上手く感じると
    言うけれども、これは感じるだけではなくて、
    実際に歌が、上手くなるのよ。」

私たちの脳は、自分の出した声を
自分で聴いて、

その聴いた声を元に、
次に出す声の音程を、調整していると
言われています。

お風呂場では、適当な時間差をもって、
自分の出した声が、返って来るため、

その音を聴きとって、
次に出す音程を、調整することが可能になり、
結果、上手に歌えるようになるそうです。

 
Aさん「逆に、反射のない無響室では
    上手に唄えないの。

    イヤホンなんかをして、歌ってみると、
    自分の声が聞こえないと、
    どれだけ歌いにくいか、よく実感できるわよ。」

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血行促進効果

コーラスをやっていると、
筋肉をリラックスさせて、
血行を促進させるために、

歌う前には必ず、首・喉・肩をはじめ
身体のあらゆる筋肉の、
ストレッチを行います。

そもそも、発声は全身運動の一つであり、
全身の血行を、良くすることで
声も出やすくなります。

お風呂は血行が良くなり、体の凝りもほぐれ、
心もリラックスできるので、
いつもより声の出が、よくなります。

しかも、湿度がたっぷりあるので、
喉にもやさしく、より声を
出しやすくなります。

 

それ以外にも、お風呂では自分の歌が
普段より上手に、聞こえることで、
気分も、あがりますよね。

意外と思われるかも、しれませんが、
歌を歌うには『気の持ちよう』も、
結構関係が、あるんです。

 

『自分は歌が、ヘタだなぁ。』と、
思いながら、歌っているのと、

『自分は歌が、うまいなぁ。うっとり。』
と思って歌っているのとでは、

声の出方も、歌い方も
自然と、違ってくるもの。

私「ふーん、そんなにお風呂が歌うのに
  向いているんなら、

  お風呂で練習したら、本当に歌が
  上手になりそうね。」

Aさん「う~ん。本気で歌が、上手くなりたいなら
    それはおススメしないな。」

私「えーっ。どうして?」

 

お風呂で練習するとうまくなる?

お風呂は声が、反射して上手く聞こえるから、
歌が上手になりたくて、練習する場合には、
あまり良い場所ではないの。

本当に歌が、上手になりたければ、
まず自分の歌の欠点を、知らなければ
ならないわよね。

そのためには、マイク、エコーといった
「お化粧」をせずに、純粋に自分の歌だけを
聞いてみることが有効なの。

そうすることで、音程が安定していなかったり、
リズムが取れなかったり、
思った以上に、声が小さかったりと

色々な自分の歌の「素顔」が、
見えてくるでしょう。

 
カラオケのエコーや、風呂場の歌は、
歌声が、装飾されているので、

多くの欠点が、カバーされてしまって、
「うまく歌えている」と勘違いを
してしまいがちなの。

だからもし、カラオケで練習するときも
エコーは、控えめにね!

 

お風呂でする練習なら、私なら
イメトレか、ストレッチでもして

他の部屋に行って、練習すると思うわ。
できるだけ残響の少ない、
和室なんかが、イイと思うわよ。

 

まとめ

早速、Aさんの話を、娘に教えようと思います。

お風呂での歌は、リラックスと
お楽しみ程度にして、大声での熱唱は、
ちょっと控えて、もらうつもり。

何しろ、お風呂での歌声、意外と外まで
響くんです。

皆様も、お気を付けくださいね!

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1件のコメント

  • ikedanobukazu

    残響音で音の響きが豊かになる、という点について追記させていただきたいと思います。

    音は純音(時報の音や音叉の音)以外は倍音という複雑な仕組みを持っていて、たとえば「ド」の音を出したとき、同時に「ミ」「ソ」「ド」・・・のような音が同時にかすかに鳴っているのだそうです。

    音量がわずかなので意識はしにくいのですが、ソロで歌っていてもなんとなくハモリの音が出ているかなという程度に感じられます。これが豊かな響きとして感じられる理由のようです。

    しかもこのハモリの音は人間の耳に聞こえる音とさらに聞こえないくらいの高い音(高次倍音=ハイパーソニック)を生み出して、これが体を通して脳に届き、昨今注目されている幸せホルモンといわれる物質を生じさせるようです(このハイパーソニックは鳥の声や波の音にもあって、いわゆる癒しの音を生み出しているとのことです)。

    西洋では教会やコンサートホールで音楽が発展してきましたが、そういう特別な所でなくてもお風呂場やカラオケの残響音も癒しの入り口として身近にあるということのようですね。

    参考;「音楽・情報・脳」仁科エミ 河合徳枝 放送大学教育振興会

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