「ちょっと、聞いてくれる?
うちの主人ったら、電気はつけっぱなし、
シャワーは、出しっぱなし。
注意すると、ケチ臭いって怒るのよ。
来年には、長男が高校に入学して
お金が掛かるっていうのに、
ちっとも節約に、協力してくれないのよ。」
友人が愚痴を、こぼしています。
私は思わず、笑ってしまいました。
「何を笑っているのよ。」
「3年前のウチの状況と、
全く一緒だと、思って。」
皆さんも、こんな経験ありませんか?
奥さんが、1円でも安くと思って、
チラシを見比べて、節約を心がけているのに
「そんなことするより、
住宅ローンや、保険・スマホ代を、見直した方が
はるかに節約できるよ。
たった数円しか、違わない特売品を
わざわざハシゴしてまで、買いに行くなんて
それこそ無駄だ。」とか、
「チマチマ節約するより、
資産を運用して、収入を増やす方がラクだ。」
という旦那様。
どちらの言い分も、一理あるように思えます。
そもそも、こんなに夫と妻とで、
意見が別れるのは、なぜでしょう?
調べてみると、どうも男性と女性では、
お金についての考え方、つまり、
金銭感覚が、違うようなのです。
男女の金銭感覚の違い
先ずは、男女の金銭感覚について
我が家の節約についての、ケースを参考に
考えてみようと、思います。
女性の金銭感覚
一般的に女性は、「安い」という言葉に弱く、
おトクな事に、とても敏感で、
日々の、コツコツとした節約が
得意な傾向にあると、言われています。
【女性の得意な節約】
・チラシをチェックして、
少しでも安いスーパーを、探し出すことが得意。
・特売、セール情報に敏感で、うまく活用する。
・水道光熱費の節約は、
日々の積み重ねで、コツコツ努力できる。
これらは確かに、お金の節約においては
メリットとなりますね。
一方、女性の特質の中には
節約に向かないものも、あります。
【女性の金銭感覚の問題点】
・目先の利益に走りがちで、
貯蓄やローンの金利などは、あまり気にしない。
・保険や住宅ローン・スマホ代など、
毎月決まった出費の、見直しが苦手。
・「安いから」とディスカウント店や
100均などで、必要のないものを、
大量に購入しがち。
・「安物買いの銭失い」が、やめられない。
・旅行や記念日など「特別の日」となると
不必要に、浪費してしまう。
以上の項目、心当たりはありませんか?
「耳が痛い」って言う人も、少なくないのでは?
私自身も、『安い』という言葉に弱く、
セールで、半額などの値札を見てしまうと、
我慢できず、特に必要もない服や、
いつ使うかも、分からないバッグなどを
買い込んで、しまっていました。
いくら毎日コツコツ節約しても、
コレでは台無しです。
一方男性の方は、どうでしょう?
男性の金銭感覚
男性は長期的な視点で、
お金の流れを、把握する事が得意と
されています。
【男性の得意な節約】
・貯蓄やローンの返済などを
長期的に、計画することが出来る。
・ローンや、貯蓄の金利などの、
確認は怠らない。
・投資や運用などに積極的で、
情報にも敏感。
【男性の金銭感覚の問題点】
・缶コーヒーなどを、頓着せず毎日
しかも定価で買う。
・「新しいのが出たから」と、
まだ使えるものがあるのに、新製品に飛びつく。
・光熱費の節約は、数円程度にしかならないので、
やる意味がないと、思っている。
・「どうせ買うなら良い物を」と
無意味に高機能・高品質で、
高価な物を、買ってしまったりする。
これらは、ごく一般的な例ですから、
「私は女だけど、男性の特徴の方が当てはまるわ」
という方も、いらっしゃるでしょうし、
「全く当てはまる項目がない」と言う方も、
いらっしゃるかも、しれません。
又、男・女という性別の他に、性格や、
生活環境の違いなども、金銭感覚に
関わっていることも、あるかも知れません。
ともあれ一般的には、
男性は「大きなお金の流れを、把握するのが得意」
な一方、「日常の小さな無駄を、無視しがち」、
女性は「得する情報に敏感で、細かな節約が得意」
な一方、「目先の得ばかりに目がいき、
長期的な利益を、考えるのが苦手」と言えそうです。
つまり、両者が正反対のパターンに
なっていると、いうことですね。
夫婦で、お金に関するケンカが
絶えないワケですね。
私も、夫の問題点ばかりを見ては
毎日「きーっ」って、なっていました。
どうすればケンカをなくせる?
相手のお金の使い方は、気になっても、
自分の使い方については、
正しいと、信じているからか、
あまりとやかく、言われたくないのが
多くの人の、本音だと思います。
しかし、どんなに話し合うのが面倒でも、
一緒に生活を、している以上、
お金についての話し合いは、必須ですよね。
相手の不得手な面を、攻めるばかりでなく、
お互いの得意な面で、フォローしあえれば
しめたものですよね。
「男女の金銭感覚が、違うということを
理解してから、私の夫に対する見方も
変わってきました。
夫と一緒に、保険やスマホ代節約について
本気で検討して、
確かに、大きな家計の節約に、つなげることが
できました。
又、私自身の安物買いの、無駄遣いも、
物を買う前に『本当に、必要な物なのか』、
『安いからと言うだけで、買おうとしていないか』を
よく検討するように、心がけることで、
かなり減らすことが、できました。
ただやはり、主人の日々の細かい無駄遣いは、
何とか直して、欲しいですよね。」
そこで、私が取った方法ですが、
「仕事中に、毎日2本缶コーヒーを飲むとしたら、
月に約6000円の、出費になるんだよ。」などと、
「ちりも積もれば・・」と根気よく、諭したうえで
誕生日に、おしゃれな水筒を、プレゼントしました。
夫には、「節約をすることは、
収入を増やすことと、イコールである」
とつたえ、
何が無駄であるか、少し意識してもらうように
話し合いました。
次に、「水道光熱費の節約」ですが、
これについて男性は、
「手間と労力を、かけるわりには、
あまり効果が、期待できない、
無意味な節約なので、やりたくない。」
と考えているようなので、
「節約」以外の理由、
「子供の教育上、
『お金さえ払えば、資源を好きなだけ使っても良い』
と考えるような人間に、育って欲しくないので
夫婦共同の取り組みとして、協力してほしい」
ということで、納得してもらいました。
合理的な理由があれば、
案外男性は、キチンと守ってくれます。
その上で、いくら夫婦であっても、お互いに
お金の使い方で、譲れない部分があることを
認めることも、
生活のストレスを、少なくするうえで
大切だと思います。
終わりに
私達夫婦は、話し合って
「使い道には、お互い一切干渉しない、
自由に使える一定額」
を設けることに、しました。
たまに旅行に行くと、私はタクシー代などは
ケチりますが、せっかくなら地元で
美味しいものを、食べたいと思いますが、
夫は旅に出掛けてきて、時間を無駄にしたくないので、
タクシーで、効率よく観光したい、
料理は、そんなに豪勢でなくともよい、と思っている。
私は安くおトクに、コストパフォーマンスに
納得できるお買物を、するのが好きだし、
夫は少しくらい、値段は高くても、
機能に納得できる、製品が欲しい。
折り合いをつけつつ、妥協点を見出すのも
まあ、共同生活の楽しみかなと、
思っています。
「結婚前は両目でみて、結婚後は片目を閉じて」
とは、よく言ったものです。
男女の金銭感覚には、違いがあるようですが、
お互いの考え方を、上手く取り入れつつ、
イヤな部分は、片目をつぶって、
賢い節約方法を、話し合ってみては
いかがでしょうか。
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