高校時代、親友が弓道部に入っていました。
弓道着を着た姿は、凛々しくて素敵でした。
高校の弓道場は、遠くの的に向かい一列に並ぶ
部員達の緊張した空気で、いっぱいでした。
彼女は弓道の魅力を、こう語っていました。
「相手は動かない的。迷うと外す。」
うーん、深い。
静かな空間の中で、自分と向き合う弓道。
高校を卒業して数十年経ち、大人になった今、
心境の変化でしょうか、弓道をやってみたい、
そう思うようになりました。
弓道を始めるためのまず一歩、道具について
調べてみましたよ♪
弓道とは
弓と矢は、日本古来には狩猟のための道具、
戦のための武器として、使われていました。
日本に鉄砲が伝来してくると、戦では弓を
使わなくなっていきます。
その後の弓は、武士の精神修行「弓道」として
引き継がれ、現在に至っています。
弓道と、他のスポーツとの大きな違いは、
相手が「的」であることです。
男女によってルールが違うこともなく、
同じ条件の中で、平等に競技が行われます。
弓で矢を射る時に、基本となる動きをした上で
矢を的に当てる、この一連の作法を行うことが、
重要とされています。
弓道を「立禅」と呼ぶほど、精神を集中させ
自分と的に、全霊で向き合う競技なのですよ。
心を静かに、迷うことなく的と向き合う弓道。
さあ、道具はどんなものがあるのでしょう。
弓道の道具
弓道を始めるには、必ず揃えておかなければ
ならない道具がありますよ。
- 弓
- 矢
- 弓がけ(ゆがけ)
- 弓道着
- 弦(つる)
道具の名前を並べてみましたが、
聞き慣れない道具もありますね。
これらの道具は、どんなものなのでしょう。
弓
弓とは、矢を射るための道具です。
西洋のアーチェリーに対し、日本の弓道で使う
弓の事を、和弓と呼びます。
シンプルな構造ではありますが、和弓から放つ
矢の威力たるもの、陶器の皿を貫くほどです。
和弓の種類には、いくつかあります。
- 竹弓
弓道において、象徴的な弓。
ヒゴの芯材に、竹を重ね合わせた弓。 - カーボン入竹弓
カーボンの芯材に、竹と木を重ね合わせた弓。
見た目は、竹弓と変わらない。 - グラスファイバー弓・カーボンファイバー弓
竹の代わりに、カーボンファイバーや
グラスファイバーを重ね合わせた弓。
友人に聞いたところ、初心者や学生などに
オススメな弓は、
- グラスファイバー弓
- カーボンファイバー弓
竹弓に比べて、買いやすい価格で、
丈夫で手入れが簡単です。
矢
矢は、的を射るための道具です。
弓道をやる上では、矢は個人に適したものを
選ぶ必要があります。
矢の長さの規定はなく、本人の腕の長さに
よって決めていきます。
矢の種類には、いくつかあります。
- 竹矢
竹を材料にして作られた矢。
手作業で作るため、太さや重さの調節ができる。 - ジュラルミン矢
湿度によって変質しないジュラルミン製の矢。
買い安い価格です。 - カーボン矢
カーボン繊維で作られた矢。
丈夫で軽いので、遠的用として使うことが多い。
初心者にオススメなのが、ジュラルミン矢です。
飛ばすものであるがゆえ、消耗品と考えましょう。
素材や弓によって、飛び方が違いますが、
最初は安価なものでよいでしょう。
弓がけ
弓を左手に持ち、弓がけは右手にはめます。
右手を保護するための、鹿皮製の手袋です。
「弓がけは大事なもの、取り換えがきかない」
そこから派生した言葉が「かけがえのない」
と言われています。
弓がけには、いくつか種類があります。
三つがけ(みつがけ)
普及率ナンバーワンです。
親指・人差し指・中指までを保護します。
四つがけ(よつがけ)
三つがけの保護する指の範囲が、
薬指まであります。
引きがとても強い弓に、適した弓がけです。
弓がけを選ぶときは、手を入れた時に親指が
奥に少し触れるぐらいのものが適しています。
初心者にオススメなのは、三つがけです。
弦
弓に張る、矢を放つための道具です。
- 天然の麻で作られた麻弦は、竹弓に張ります。
弦が伸びにくく、冴えた素晴らしい弦音を奏です。 - 化学繊維で作られた合成弦は、
グラスファイバー弓などに使用します。
弦を選ぶ時は、使っている弓の素材に
合わせましょう。
弓道着
弓道を行うときのユニフォームです。
一式揃えるものは、
- 上半身に着ける、弓道上衣
- 下半身に着ける、馬乗黒袴
- 弓道帯
- 弓道足袋
女性の場合は以上に加え、胸当て。
矢を射る時に、弦で胸を摩擦する事を
防ぐ道具も必要です。
気になるのが、それぞれの道具の値段ですね。
弓道道具の値段
入門編に揃えておきたい、一般的な弓道道具の
値段の目安は、
■グラスファイバー弓
40,000円前後
参考:
現代弓道具 直心1 並寸 35,640円(税込)
現代弓道具 真 肥後蘇山 41,040円(税込)
■ジュラルミン矢と矢筒
18,000円前後
参考:
現代弓具 七面鳥ジュラルミン矢6本組
矢筒付きセット
16,000円(税込)
■弓がけ 三つがけ
15,000~20,000円
参考:
弓道具弓がけセット
三つがけ・下がけ・かけ袋など
18,360円(税込)
■弓道着
12,000円前後
参考:
弓道 初心者セット 男性用4点セット
上衣・袴・角帯・足袋 10,300円(税込)
女性用5点セット(胸当て付き)
10,790円
参考商品全て
suizan雅
http://suizanmiyabi.com/
まとめ
友人にの話によると、的に当たった時の達成感、
爽快感を味わうと、やみつきになる、そうです。
道具の味わいや、職人によっても弓の引きも
違ってくるので、愛着が沸くようですね。
年齢の壁のない弓道、魅力的ですね。
今度、友人と弓具屋へ行ってみようかな♪
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